先日、くりっく365にメキシコペソ円が上場した。
トルコリラのスワップポイントも高い水準で、南アランドのスプレッドについては最狭水準と、スワップ派からの注目も集まるくりっく365。
でも、くりっく365って一体何者なの?取引所FXと店頭FXって?という方も多いだろう。
かく言う僕も上手く説明できるほど理解出来ていなかったので、まとめてみたよ!
日本唯一の公的な取引所によるFX!
くりっく365最大の特徴は、東京金融取引所が上場している公的なFXであること。
背景として、1998年に日本でFXが解禁された直後、400を超えるFX会社が乱立し、トラブルが続出したことから公平・公正なFX環境が求められた・・・というものがある。
いわゆるFX会社が提示するレートは、カバー先銀行等から配信されるレートを基にFX業者が提示しているのに対し、くりっく365ではマーケットメイカーと呼ばれる金融機関が提示するレートの内、最も有利なものを提示している。
つまり、良くも悪くも市場直通なので悪意のある操作は介在できない。
怪しい会社の殆どは淘汰されたが、今でもくりっく365に大きな信頼感があることには変わりないだろう。
この違いから、くりっく365を取引所FX、その他FX会社によるものを店頭FXと呼ぶ。
最も有利なレートとは?
くりっく365においては、買値・売値それぞれ最も有利なレートが配信される。
例えば、金融機関からの提示が以下のようなレートだったとしよう。
金融機関A:売値100.45、買値100.75
金融機関B:売値100.42、買値100.51
金融機関C:売値100.23、買値100.46
この時、配信されるレートは赤字の最も高い売値と最も低い買値である。
この中で最もスプレッドが狭いのは金融機関Bなのだが、買値・売値それぞれ別々に選ばれる為、一つの金融機関から、という訳ではない。
現在は唯一、が正解
余談だが、かつては大阪証券取引所(当時)が提供する大証FXという取引所FXが存在した。
取引高が伸びず、2014年にサービス休止。
スプレッドは市場次第
上記、最も有利なレートの点でお気付きかもしれないが、提供されるレートは金融機関からの配信を素直に流す為、スプレッドはその時々によって変化する。
店頭FXのように、原則○○銭固定、という定めはない。
時にはマイナススプレッド(売値よりも買値が安い)になることもあるのだが、安定感・平均共に店頭FXに軍配が挙がるだろう。
スプレッドの実態
くりっく365のスプレッドが非固定なのは分かった。でも実際どんなもんなのか。
将来を約束しているものはないが、過去の実績はある。
ドル円:0.51銭 (くりっく365ラージ)
トルコリラ円:4.1銭 (2017年9月平均)
南アランド円:0.78銭 (2017年9月平均)
メキシコペソ円:0.65銭 (2017年10月30日~11月3日平均)
総じて、店頭FX会社の最高水準には一歩遅れを取る、といったところ。
特にドル円については、店頭FX会社の0.03銭原則固定なんかと比べるとかなり広いと言わざるを得ない。しかもこれは通常のくりっく365のデータがなく、スプレッドが狭い大口取引であるくりっく365ラージのものなので、実際はもう少し広いだろう。
ただし、南アランド円に関しては店頭FX会社よりもかなり狭い実績である。
スワップポイントは売買同値!
くりっく365の特徴として、買いのスワップポイントと売りのスワップポイントが同値、ということが挙げられる。
例えばトルコリラ円・買いのスワップポイントが100円/1万通貨だった場合、売りは-100円/1万通貨である。
リスクイベント時など、両建てをする方にとっては大きなメリットだろう。
これも市場の実態をそのまま反映している為であり、FX会社の取り分が存在しないという公平性がある。
裏返せば、店頭FXの場合には会社が赤字覚悟で高スワップポイントを提供するケースもあるが、くりっく365ではそれがないとも言える。
最新のスワップポイント事情はこちらから
トルコリラ・南アランド共に非常に高い水準で提供されている。
昔は違った部分
今は税の取扱は同じ
かつては、店頭FXは総合課税・取引所FXは申告分離課税という税務上の違いがあったのだが、現在は統一され両者の差はなくなっている。
今は手数料無料
昔はくりっく365の取引には手数料が掛かったのだが、今は原則手数料無料・・・なのだが、一部扱い業者では手数料が掛かる。無料の業者を選ぼう。
なお、タイトスプレッドを提供するくりっく365ラージはどこでも手数料が掛かる。
くりっく365はFX会社を通じて口座開設する
くりっく365の口座は、東京金融取引所に直接開設・・・という訳ではなく、取扱会社に口座を開設して取引する。
公式サイトには株が証券会社を通じて取引されるように、と記載があるが・・・回線会社とプロバイダ、とか、何かいい例えがないものか。
どの業者を通しても配信されるレート・付与されるスワップポイントは同一なのだが、手数料や注文方法、取引単位に差がある場合も。
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まとめ
高い公平性・透明性がポイント。
基礎的なスペックでは店頭FXに遅れる部分も。
スワップポイントは売買同値。
かつては大きな差があった取引所FXと店頭FXだが、今は多くの差が埋まりカタログ的にはこんなところで一長一短。
使う分には「スプレッドが不定のFX会社」と考えても大きな間違いではないかもしれない。
でも、日本人って割と公式モノ好きだよね。だからこそ口座開設数が圧倒的に多いのだろう。まあ、僕も例に漏れず。
感情論だけでなく、やはり有事の際のレート配信やスワップポイント提供が誤魔化しナシというのは大きなポイントである。
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