7月25日、トルコの政策金利が利下げされた。
これに伴い各社スワップポイントが低下しているが、その中でFXプライムbyGMOだけが唯一高スワップを維持している。
FXプライムbyGMOといえば、2017年頃まではトルコリラ円の高スワップを提供していたが、2018年からはちょっと低下してサヤ取りの売り口座としても使われていたFX会社。
しかし、この7月からトルコリラ円のスワップポイントが上昇、『100円/1万通貨』での提供が続いていた。
そして、この付与額は先日の政策金利利下げ後も変わらず提供されている。
当サイトでスワップポイントを集計しているFX会社のうち、利下げ後も変わらないスワップポイントを提供しているのはFXプライムbyGMOだけである。
これは、今後のトルコリラスワップ運用の主力になり得るかもしれないということで、利下げ後の各社のスワップ付与額についてまとめていく。
この記事のポイント
- 7月25日の利下げを受け、スワップ付与額は下落傾向
- FXプライムbyGMOは利下げ後も高水準のスワップを維持
- サヤ取りは現状のままだとメキシコペソの方が有利
※2019年7月29日現在で確認できるスワップポイント付与額などに基いて執筆
各社のスワップポイント付与額推移
FX会社 | 7/22 | 7/23 | 7/24 | 7/25 | 7/26 | 7/29 | 平均 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
FXプライムbyGMO | 100 | 100 | 100 | 90 | 100 | 100 | 96.25 |
マネーパートナーズ(nano) | 100 | 100 | 90 | 90 | 90 | 92.86 | |
みんなのFX | 100 | 100 | 100 | 100 | 87 | 87 | 96.75 |
LIGHT FX | 100 | 100 | 100 | 100 | 87 | 87 | 96.75 |
サクソバンク証券 | 98 | 102 | 104 | 106 | 87 | 99.40 | |
マネーパートナーズ(PFX) | 100 | 100 | 90 | 85 | 82 | 91.00 | |
くりっく365 | 97 | 96 | 95.7 | 86 | 81 | 92.44 | |
ヒロセ通商 | 90 | 101 | 90 | 101 | 102 | 80 | 93.00 |
インヴァスト証券 | 80 | 80 | 80 | 80 | 80 | 80.00 | |
SBI FXトレード | 85 | 85 | 80 | 80 | 78 | 81.14 | |
GMOクリック証券 | 86 | 85 | 87 | 82 | 77 | 74 | 83.13 |
セントラル短資FX | 66 | 66 | 66 | 65 | 60 | 64.71 |
※太字は3倍デーを1日あたりに換算して表記。平均は3倍デーを3日分に戻した上で算出。7月29日現在確認できる範囲での最終日の付与額順。
見ての通り、各社軒並み金利発表直後の26日から付与額を落としている。
ヒロセ通商は26日まで維持していたのだが、週明けの29日には付与額80円まで下落。
そんな中、FXプライムbyGMOだけが100円の付与額をキープしている。
何故FXプライムbyGMOは付与額をキープしているのか?
金利低下という逆風の中、何故スワップポイントを維持しているのか…
これは完全に推測なのだが、同社が今トルコリラに力を入れているということだろう。
- 7月からトルコリラ円取引量に応じたキャッシュバックキャンペーンを実施
- 6月まで80円付近だったスワップポイント付与額が、7月から100円(3倍デーは270円に)
という状況から、今はトルコリラに注力しているので、多少金利が下がっても維持しているということではないだろうか。
同様の事象は2017年にもあったと記憶している。
当時は金利低下ではなくトルコとアメリカがビザの発給を相互に停止したことでトルコリラが急落したことが原因だったが、その時もFXプライムbyGMOは数ヶ月に渡りスワップポイントを引き下げることなく維持していた。
その時も同社はトルコリラに力を入れていたので、今回も同様にスワップポイントを維持してくれるのでは…と期待している。
一方、サヤ取りはかなり厳しい状況に
買いスワップが低下する一方で、売りスワップも同様に下落しているかというと必ずしもそうではない。
比較的マイナススワップが小さいところを挙げると…
- SBI FXトレード:-83円/1万通貨(7月26日)
- GMOクリック証券:-84円/1万通貨(7月29日)
- セントラル短資FX:-85円/1万通貨(7月26日)
といったところ。
先月までは20円前後のサヤが抜けていたが、現状では精々15円ほど。
全くの不可能という訳ではないが、利益はかなり圧縮されてしまった。
しばらくして付与額が落ち着けばいいのだが、現状ではサヤ取りはメキシコペソの方が現実的である。
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まとめ
- 7月25日の利下げを受け、スワップ付与額は下落傾向
- FXプライムbyGMOは利下げ後も高水準のスワップを維持
- サヤ取りは現状のままだとメキシコペソの方が有利
スワップポイントは常に一定という訳ではない。
今回の利下げに加え、エルドアン大統領が『利下げは不十分』と言っていることに加え、市場予想でも年内に2.0ポイントの利下げが有力視されている。
その時々の付与額を見ながら、最も有利なFX会社を使っていきたいところである。
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