スワップ-手法など

通貨下落リスクなし!スワップポイントサヤ取り(アービトラージ)を徹底解説!

投稿日:2018年6月26日 更新日:

エルドアンの退陣を期待していた僕にとって、先日の大統領選は正直残念な結果であった。

これを機にトルコリラが反転してくれればと思っていたが、まだ受難が続きそうだ。

『即・急落』という訳ではないと思うが、それでも不安が残るのが正直なところ。

じゃあ・・・そんな時はサヤ取りだ!

  • サヤ取りとは?
  • サヤ取りにデメリットはある?
  • どのくらいの収益が見込めるか
  • おすすめのFX会社

についてまとめたので、是非読んで頂きたい。

 

※2018年9月22日追記

サクソバンク証券のトルコリラ円スワップポイント上昇により、

 

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サヤ取り(アービトラージ)とは?

サヤ取りとは、二つのFX会社を使って売買両方のポジションを持ち、スワップポイントの差額だけを得る投資法。

 

具体的には・・・

  • 買いスワップポイントが高いFX会社で買いポジションを持つ
  • 売りのマイナススワップが安いFX会社で売りポジションを持つ

というのがポイント。

 

実質的には両建ての状態になることで、『上昇すれば買いポジションがプラス・売りポジションがマイナス』、『下落すれば買いポジションがマイナス、売りポジションがプラス』ということで、数量が同一ならばレート変動によるトータルの損益が変動しない

この時、売買両方のスワップポイントだけが発生するのだが、差引プラスになる状態であれば、ノーリスクでスワップポイントだけを受け取ることができる。

これが、サヤ取り。アービトラージ・異業者両建て・裁定取引などとも呼ばれる。

期待される収益は年間約10%前後

 

ちょっと余談:ポーランドズロチで変わり種のサヤ取り

この記事で紹介するのは、『二つのFX会社で同じ通貨ペアを』それぞれ売買するサヤ取り。

それとは別にもう一つ、『同じFX会社で異なる通貨ペアを』それぞれ売買するサヤ取りという手法がある。

(実はこちらの方が本来の意味のサヤ取りに近いのだが。)

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それぞれ一長一短あり、ズロチ両建ては管理の手間が少ない(より放置できる)反面、損失のリスクは若干高い。

トレードの考えに合った方を選択してみては如何だろうか。

 

サヤ取り(アービトラージ)にデメリットはあるのか?

さて、話を戻そう。

表面だけ聞くと夢のような投資法に聞こえるサヤ取りだが、当然デメリットもある。

  • 単純なロングポジションに比べ、資金効率が落ちる
  • 相場が上昇した場合もキャピタルゲインは得られない
  • 相場の変動に応じて、2社間の資金移動が必要
  • スワップポイントの変動によって、破綻する可能性がある

ざっと、この辺りが注意すべきデメリットだろう。

 

単純なロングポジションに比べ、資金効率が落ちる

例えばトルコリラの場合、単純なロングポジションの保有(バイアンドホールド)でも20~40%程度の収益率(※)が期待できる。

それに対して、サヤ取りで得られる収益率は5~10%程度

リスク軽減の代償として、投資効率は低下してしまっている。

※レバレッジ1.5倍:約20%、レバレッジ3倍:約40%。トルコリラ=25円、スワップポイント100円/1万通貨。為替の変動は考慮しない。

 

相場が上昇した場合もキャピタルゲインは得られない

先述したように、サヤ取りは相場が下落しても評価額が減少しないのが最大の魅力。

しかし、裏返せば相場が上昇しても利益が出ないというデメリットになってしまう。

下落相場なら強いが、上昇相場なら勿体ない、それがサヤ取り。

 

相場の変動に応じて、2社間の資金移動が必要

2社の合計の損益が±0になるとはいっても、1社の口座単位で見ればプラスになる口座があり、マイナスになる口座がある。

そして、マイナスになる口座はいずれロスカットになるリスクがある。

そうなる前に、プラスの口座からマイナスの口座へ資金を移動してあげる必要がある。

 

なお、一方の口座だけがロスカットになるとその時点で両建て状態が崩れ、損失が拡大する恐れがあるため余裕のある位置に指値・逆指値を入れて両口座同時に稼働停止するように設定しておこう。

(5円動いたらロスカットだとしたら、余裕を持って4円のところで止めるイメージ。マイナススワップの蓄積によるロスカットライン変動に注意。)

 

スワップポイントの変動によって、破綻する可能性がある

サヤ取りは2社間のスワップポイントの歪みによって成立する。

その為、どこのFX会社も同じスワップポイントを提供していたり、マイナススワップが小さいFX会社がなくなってしまえばサヤ取りは不可能になる。

とはいえ、その時に運用を止めても損失は出ないのがサヤ取りのいいところ。

 

サヤ取り(アービトラージ)もう一つのメリット

通貨が下落しても損失が出ないため極めてリスクが小さい、それがサヤ取りの最大のメリット。

実はサヤ取りにはもう一つ大きなメリットがある。

 

それは、スワップポイントが下落してもサヤさえ取れれば利益が出せるということ。

一歩踏み込んで言えば、利下げが噂されているトルコリラに関係が深い。

 

バイアンドホールドなど、通常の取引であればスワップポイントが減ったらその分利益は目減りする。

しかし、サヤ取りの利益は買いと売りの差額であるので、その分マイナススワップも減れば、利益を維持できる可能性があるということだ。

結局は各社の付与額に依存するというのは仕方ないが、ちょっと違う切り口で攻められるというのは優位性がある。

 

サヤ取り(アービトラージ)の期待収益はどのくらい?

では、肝心な問題として、サヤ取りはどのくらいの利益が期待できるのだろうか。

サヤ取りの収益を考える上で、重要になってくるのは以下のポイントである。

・2社のスワップポイントの差

・レバレッジ

・資金の移動コスト(スプレッド・頻度)

これでもって、100万円の資金でどのような運用ができるか計算してみた。

原則、売買両方の口座に50万円ずつ入金するものとして、移動コストはスプレッドの平均値で計算する。(同じ確率で発生すると仮定)

 

トルコリラ

※2018年9月修正

TRY/JPY=20円

買いスワップポイント:100円/1万通貨、スプレッド:1.9銭

売りスワップポイント:-65円/1万通貨、スプレッド:1.9銭

この時、レバレッジ10倍だと1.5円の値動きでロスカットになってしまうので、流石に運用が厳しそうだ。

レバレッジ5倍ならば4円程度の値動きまで許容できるので、割と現実的。4円の値動きが発生するのは年間3回くらいか。

  • レバレッジ:5倍
  • 取引数量:12万通貨
  • 合計スワップポイント:153,300円
  • 年間コスト:5,700円
  • 差引利益:147,600円
  • 収益率:14.76%

トルコショック後GMOクリック証券の売りスプレッドが小さくなり、収益率が急上昇した。

 

※追記

その後、サクソバンク証券のスワップポイント急上昇によって20%近い収益率も視野に。

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南アフリカランド

ZAR/JPY=8.5

買いスワップポイント:23円/1万通貨、スプレッド:3.0銭

売りスワップポイント:-10円/1万通貨、スプレッド:1.4銭

トルコリラ同様、レバレッジ10倍だと0.5円の値動きでロスカットになってしまうので厳しそう。

レバレッジ5倍だと1円以上の動きに耐えられるので現実的。この動きは年間2,3回くらいだろうか。多めに3回としておく。

  • レバレッジ:5倍
  • 取引数量:29.4万通貨
  • 合計スワップポイント:139,503円
  • 年間コスト:19,404円
  • 差引利益:120,099円
  • 収益率:12.01%

 

メキシコペソ

MXN/JPY=5.5円

買いスワップポイント:15円/1万通貨、スプレッド:0.5銭

売りスワップポイント:11円/1万通貨、スプレッド:0.7銭

これまたレバレッジ10倍だと0.3円くらいの値動きでロスカットされてしまう。

5倍ならば0.8円くらいの値動きに耐えられるので現実的か。調整は年1・・・2回としておこう。

  • レバレッジ:5倍
  • 取引数量:45.5万通貨
  • 合計スワップポイント:66,460円
  • 年間コスト:10,584円
  • 差引利益:55,876円
  • 収益率:5.59%

 

各通貨に適したおすすめFX会社

上記シミュレーションは、記事執筆時点の実際の付与額を元に記載している。

現状、適しているであろうFX会社は以下の通り。

スワップポイントは変動する為、口座選びの際には最新のスワップポイントランキングの記事も参照頂きたい。

(マネーパートナーズnanoのように、キャンペーンでスワップポイントが増加しているFX会社は除外している。)

 

トルコリラ

買い口座としては、スワップポイントが安定して高く、かつスプレッドも狭いみんなのFXが筆頭候補だろう。

トレイダーズ証券[みんなのFX]

 

追記:サクソバンク証券も視野に。

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一方、売り口座はGMOクリック証券の売りスワップポイントが小さい。(日によって変動はあるが、売買ほぼ同額である。)

2018年7月2日からスプレッドを2.9銭原則固定 → 1.9銭原則固定に縮小し、コスト面でのメリットも大きくなった。

GMOクリック証券

 

南アフリカランド

試算上、最も収益率の高かった南アフリカランド。(GMOクリック証券のトルコリラ売りスワップ低下により逆転)

買いスワップポイントが最も高いのは、FXプライム byGMOである。

少々スプレッドは広いが、それを補って余りあるパフォーマンス。

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一方、売りスワップポイントが最も小さいのはDMM.com証券。

DMM FX

 

メキシコペソ

買い口座はまたまたみんなのFX。付与額・スプレッド共に申し分なし。

トレイダーズ証券[みんなのFX]

 

売り口座はくりっく365か。

マイナススワップが小さいFX会社は少ないのだが、くりっく365なら売買同額のスプレッドというのがポイント。

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岡三オンライン証券

くりっく365

 

まとめ

・二つのFX会社で買い・売りのポジションをそれぞれ持つ。

・評価損益が相殺され、スワップポイントの差額だけを得られる。

・期待収益率はトルコリラ14.76%、南アフリカランド12.01%、メキシコペソ5.59%

・口座の資金管理にだけはご注意を。指値・逆指値忘れずに!

 

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