8月4日21:30に発表された8月の米雇用統計。
先日のFOMCでバランスシート縮小の早期着手が示唆され、利上げが後回しになるのでは?との観測の下、注目が高まる。
FOMCについては以下の記事で触れている。
2017年7月のトルコ政策金利、利下げ圧力に屈せず全て据え置き!
結果発表
8月4日 21:30 米9月非農業部門雇用者数変化
予想+18.3万人に対し、今回+20.3万人。(前回+23.1万人)
8月4日 21:30 米9月平均時給(前月比)
予想+0.3%に対し、今回+0.3%。(前回+0.2%)
8月4日 21:30 米9月失業率
予想4.3%に対し、今回4.3%。(前回4.4%)
非農業部門雇用者数、平均時給、失業率と三大項目いずれもマル。
特に最大の指標とされる雇用者数は予想をしっかり上回る良好な結果に。
・・・だが、この雇用者数、蓋を開けてみればパートタイム大幅増・フルタイム減という内容のようで、果たして本当に良い結果なのかは少々疑問も残る。
これを受けて市場の反応
ドル円(USD/JPY)15分足
午前110円を割り込んだのだが、そこでストップなどを巻き込んで下落することは無く持ちこたえ。
そして雇用統計を受け、一気に111円を目指す勢いで上昇!
利上げの本線は既に9月から12月に移ったようだが、12月利上げ予想確率は45%台 → 49%台へ上昇した模様。
そして利上げ云々よりも110円を割らせない動きと強い雇用統計が噛み合った・・・のかもしれない。
ドルトルコリラ(USD/TRY)15分足
反応は当然ドル買いなのだが、対円に比べて劇的に動いたとは言えず日中の水準に戻った程度。
結果、トルコリラ円(TRY/JPY)15分足
一時31円を割り込み、30円台定着もやむなしかと思われたが雇用統計で急回復!
再び31.3円付近に戻ってきた。
これにより、先日買い増したポジションは概ね含み損を解消・・・!
だがこんな記事も
米7月雇用統計は予想以上の内容だが、ドルに対する強力な支援材料にはならない可能性も -ロイター 2017年8月4日
3日発表された米サプライマネジメント協会(ISM)の7月非製造業景況指数(NMI)が53.9と前月(57.4)から下落したほか、市場予想も下回る内容となった。これを受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)による年内の追加利上げに対して懐疑的な見方が広がった。また、米債券の利回りが低下したことも、ドル相場を下押ししている。
ロシアの米大統領選介入疑惑を捜査しているロバート・モラー特別検察官が、大陪審の陪審員を選出したと一部メディアで報じられたことから、トランプ政権への先行き不透明感が強まった。
4日発表された7月米雇用統計は良好な内容だったが、投資家心理は悪化していることから、ドル相場に対する強力な支援材料にはならない可能性があるとの声が聞かれている。
https://jp.reuters.com/article/idJP00090300_20170804_00120170804
つまり・・・
マイナス材料:年内利上げ暗雲、債権利回り低下
プラス材料:雇用統計堅調
プラス要素よりもマイナス材料によるネガティブ心理が強く、強力な上昇にはならない、と。
ましてや8月夏枯れ相場。大人しくスワップ貯めてろってことだろうか。
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