朝チャートを見ていたら、ここのところ強かった南アランドがえらいことになっている。
(南アランド円60分足。最安は7.12辺り。)
ドル円は変わらず100円あたりを彷徨っているので、円高ではなく南アランド安。
(ドル南アランド60分足。ピークはBIDで13.99辺り。)
原因は財務大臣への出頭命令
南アフリカ・ランドが下落、財務相に警察へ出頭命令との報道で -ブルームバーグ 2016年8月24日
23日の外国為替市場で南アフリカ・ランドが下落、対米ドルで3週ぶり安値をつけた。警察当局がプラビン・ゴーダン財務相に出頭命令を出したと、伝えられたことが手掛かり。同国ニュースサイトのデーリー・マベリックが報じた。市場では財務相交代の懸念が高まった。
ヨハネスブルク時間午後7時8分現在、ランドは対米ドルで2.4%安。一時は3%安の1ドル=13.9816ランドと、8月3日以来の安値に下げた。
(元記事は削除または移動された模様)
このゴーダン氏、2009年~2014年にも財務大臣を務めていたのだが、その後例のネネ氏に交代、2015年12月にネネ氏が更迭され、後任がバンルーエン氏になるも僅か5日でゴーダン氏が再任・・・という経緯があった。
さて、そのゴーダン氏、何をやらかしたかと言うと、国税庁長官時代(年代確認中)にスパイ部門の設立に関わっていたという疑惑がある模様。
この疑惑自体は以前からあったようだが、とうとう証拠が揃ったのだろうか。(それとも尋問とか・・無いか。)
下記はこの件に関する2016年5月の記事。
南ア財務相、逮捕近いとの新聞報道は「財務省への攻撃」 -ロイター 2016年5月18日
南アのゴーダン財務相は17日、自身の逮捕が近いとの新聞報道は財務省に対する攻撃であり「非常に悩ましい」とコメントするとともに、経済成長実現のため財務省を擁護するよう求めた。
検察は、国税庁長官時代にゴーダン氏がスパイ部門設立に関与したかどうかについて捜査を開始。同国のサンデー・タイムズ紙は、情報源を特定せず、ゴーダン財務相が逮捕に直面していると報じた。
財務相は声明を発表し「近いか否かにかかわらず、私の逮捕にかかわる最近の報道は、私と家族にとって非常な困難をもたらしている」と述べた。
さらに「まったく無実なことに対して捜査を受けており、起訴される可能性があるなどということは信じがたい。検察の質問には回答したが、その後連絡はなく、週末の報道を見るまで起訴や追加捜査について知らなかった」と述べた。
財務相は、間違ったことをしたおぼえはなく、一連の捜査は自分と財務省の信頼失墜を狙った策略と反論している。
南アフリカについて情報収集が疎かだったので、今後は南アニュースも調べていこう。
年初からの南アランド
年明けに南アランド円が7.0を切るなどショックはあったものの、皮肉なことにゴーダン氏が財務大臣になり、年始ショックも一息ついた2016年1月から、特に6月から南アランドは順調であった。
水が差された感はあるが、ここで食い止まれば良いか。
財務大臣交代となるともう一段下落しそうなので、まだ油断は出来ない。
チャート的にはこの辺、14.5を超えるかどうかが一つの節目か。
一方、南アランド円ではいい具合にレンジである。やはし南アランドトラリピ、アツい。