僕はトルコリラ円と同時にドル円ショートを持ってリスクヘッジすることを推奨しているのだが、要はトルコリラ円しか通貨ペアが無い証券会社において疑似的にドルトルコリラの通貨ペアを作り出しているのだ。
先日のヒロセ通商についての記事でも同様のポートフォリオを仮定して書いた訳だが、ヒロセ通商にはそもそもドルトルコリラの取り扱いがある。(ユーロトルコリラもある。)
以前にも書いているのだが、未熟な部分があるのと数値も古いので改めて一から調べてみようと思った。
トルコリラ円・ドル円ポートフォリオでの運用試算については上記リンクをご参照頂きたい。
ドルトルコリラ・ユーロトルコリラの基本スペック
ヒロセ通商におけるスプレッド・スワップ及び必要証拠金は以下の通り。(2016年6月28日調べ。)
(*)必要証拠金は1ドル=100円、1ユーロ=115円の時。
※スプレッドはpips、スワップは円/1万通貨1日。必要証拠金は1万通貨あたり。
※ドルトルコリラ・ユーロトルコリラは、1万ドル・1万ユーロあたりのスワップ及び必要証拠金。1万トルコリラあたりではないので注意。
取引数量の試算(ドルトルコリラ)
前回の記事では、ヒロセ通商でトルコリラ円を保有する場合、8万通貨程度が現実的という計算に至った。
これは8万トルコリラなので、ドルトルコリラにするとおよそ27,000通貨(27,000ドル)である。(ドルトルコリラ2.9台として計算)
この時、必要証拠金は216,000円。ドルトルコリラのレートで0.84くらいの変動を許容出来る。ドルトルコリラ最安値を余裕で耐えられる。
トルコリラ円とドル円のポートフォリオと比べて必要証拠金が1/3程度なので、ロスカットへの耐久度は非常に高い。
利益の資産(ドルトルコリラ)
さて、それではスワップの程は。
スワップの日額は141円。月間4,252円。年間51,738円。
しょぼい。
まとめ
以前の記事とほぼ同じ結論なのだが、当時よりもドルトルコリラ・ユーロトルコリラ共にスワップが半分程度になっており、一層旨味のないトレードである。
デメリットは取引時間の制限、広いスプレッド、旨味のないスワップ。
メリットは必要証拠金の少なさ。
スワップではなくキャピタルゲインを狙うなら・・・と言いたいところだが、スプレッドの広さと取引時間の制限がそうはさせない。
先の記事の通りトルコリラ円とドル円を別に保有した方が遥かに有利と言わざるを得ないだろう。
なお、ユーロトルコリラも大体同じ。(雑)
ということで、ヒロセ通商でもトルコリラ円・ドル円のポートフォリオを。口座開設は以下のバナーからどうぞ!
追記
2016年7月に入ってから、ヒロセ通商でのユーロトルコリラのスワップポイントが大幅に上昇。
とはいえ、ドルトルコリラ・ユーロトルコリラをするならアヴァトレード・ジャパンも選択肢。