9月8日16:00に発表された、7月のトルコ工業生産。
・・・の他にも色々あったけど、まずは指標から見ていこう。
結果発表
9月8日 16:00 トルコ7月工業生産(前年比)
予想+0.8%に対し、今回+2.3%。(前回-0.4%)
9月8日 16:00 トルコ7月工業生産(前年比)
予想+9.7%に対し、今回+14.5%。(前回+3.5%)
予想を大幅に上回る超絶指標!
特に前年比については2011年以来、約6年ぶりの数字である。2011年というと、2009年デノミからの復興期。
そして2017年7月の前年比というと、クーデター未遂のあった月との比較である。なるほど、大きな数字が出るのも頷ける。
トルコEU加盟のあれこれ
北朝鮮水爆実験から一夜。ICBM発射兆候の追い打ちに負けずトルコリラ32円台回復なるか。
先日、上記記事の最後で独メルケル首相がトルコとの加盟交渉を打ち切るよう求める意向との報道をお伝えした。
これでもう絶望的になるかと思われたが・・・
仏マクロン大統領が、トルコと決別すべきでないと主張。そしてフィンランド・リトアニアもドイツに反発と、今度はトルコに追い風が吹いてきた。
まあこれでEU加盟に一歩前進・・・という訳ではないが、少なくとも悪いニュースではなさそうだ。
アメリカもあれこれ
色々あったけど・・・特に大きなのは以下の辺りか。
デフォルト問題
債務上限を3ヶ月間引き上げることで、12月末まで一先ずの先送り。でもその場凌ぎ過ぎて警戒和らぐには至らず。
トランプ大統領は上限撤廃を議論したい意向。
フィッシャーFRB副議長辞任表明
トランプ大統領との確執からか、突然の辞任表明。FRB理事過半数が欠員という異例の事態。
フィッシャー副議長はタカ派だったこともあり、利上げ遠のくとの見方も。
そして北朝鮮のあれこれ
トランプ大統領は軍事行動を回避したいようだが・・・果たしてレッドラインはどこなのか。
そして、9月9日は北朝鮮建国記念日。ICBM撃つのでは、そこがレッドラインでは、という警戒からリスクオフの動きが進んでいる。
個人的には、撃つ撃つ言ってる時は何も起きないイメージがあるのだが・・・本当に撃ったらエラいことになり兼ねないので、油断は出来ない。
市場がリスクオフムードなのも結局はそういうことだろう。本気で撃つと思ってる訳じゃなくて、万が一撃った時の為にリスクオフ。
とか言ってると裏の裏の裏みたいな良く分からないことになるのである。警戒するに越したことは無い。
とりあえず、下がったらトルコリラ買い増そう。
これらを受けて市場のご様子は・・・
ドルトルコリラ(USD/TRY)15分足
一時3.40を割ったが・・・その後はリスクオフでトルコリラ売りの動き。
これが週末を跨がなければ、3.43辺りで反発できるかが注目ポイントなのだが・・・今は何よりも週末次第である。
ジャクソンホールのように、リスクイベント無事通過によって上昇してくれると最高なのだが。
2017年ジャクソンホールはイエレン議長・ドラギ総裁共に金融政策言及なし。トルコリラ爆上げ!
ドル円(USD/TRY)15分足
ついに堅かった108円を割り、107円台に突入。
一度108円への戻りを試しそうだが、その後NYタイムでどうなるか、どこでクローズを迎えるか・・・
結果、トルコリラ円(TRY/JPY)15分足
16時頃からのリスクオフ感が強い。
せめて31円台で踏みとどまってほしいところだ。