7月、9月にトルコの政策金利が『24% → 19.75% → 16.5%』と2回連続で引き下げられ、それに伴い各社のスワップポイントも低下している。
そんな中、スワップポイントが上昇しているFX会社がある。
インヴァスト証券の『トライオートFX』だ。
この記事では、2019年9月の主要FX会社におけるスワップポイント付与額を比較していく。
インヴァスト証券がスワップポイント付与額1位に
トルコの政策金利が発表されたのが9月12日の夜。
利下げを受けた後の、付与額上位の各社を比較するとこの通り。
※執筆時点でインヴァスト証券の19・20日分は更新されていなかった。更新され次第追記。
インヴァスト証券が付与額1位となったのもさることながら、注目すべきは利下げ後に付与額を引き上げているということ。
この通り、政策金利発表前は70円/日だったのが利下げ後に78円/日に引き上げられている。
スワップポイント付与額を長期間監視しているとこのような動きは時々あるのだが、概ねFX会社の戦略だろう。
言ってしまえば『スワップポイントを引き上げることで利用者を集める』狙い。
各社引き下げのタイミングで逆に引き上げるのは強い意志を感じる。
インヴァスト証券は比較的安定したスワップポイントを提供する傾向があるので、今回の付与額も長期維持されることに期待したい。
9月12日トルコ政策金利発表のおさらい
9月12日 20:00発表 トルコ政策金利
予想17.25%に対し、結果16.50%(前回19.75%)
7月25日の政策金利の予想【24.00% → 21.50%】に対し結果【24.00% → 19.75%】だったことに続き、2期連続で予想を上回る下げ幅。
9月のインフレ率が15.01%だったことを考えると、まあまあ妥当。
次回の発表は10月24日の20:00の予定だが、10月頭に発表されるインフレ率次第では更に引き下げられる可能性もあるだろう。
政策金利から計算されるスワップポイント額
実際のスワップポイントは政策金利ではなく『トムネ』(Tomorrow Next)という取引の金利が大きく影響するのだが、政策金利でも近い値は計算することができる。
レート × 取引数量 × 政策金利差(※) ÷ 365
ざっくりとだが、これが一日のスワップポイント付与額の理論値である。
※買い通貨の金利-売り通貨の金利。円はほぼゼロなので取引通貨の金利で計算する。
先週末のトルコリラ円終値を18.7円として計算すると…
18.7 × 10,000 × 16.5% ÷ 365 ≒ 84.5円が、期待される付与額である。
実際の付与額はこれよりも下になることがほとんどなので、インヴァスト証券は計算上無理のない金額を提供していることになる。
一方、他社がそれよりも低い額になっているのは恐らく政策金利低下によるトルコリラ下落などへの警戒だろう。
まとめ
- 9月12日の政策金利低下によって各社スワップポイントが低下
- そんな中、インヴァスト証券は逆に付与額を78円/日に上昇させて付与額第一位に
- 同社は比較的安定したスワップポイントを提供する傾向があるため、継続に期待
FX会社の乗り換えは手間とスプレッド分のコストが掛かるが、毎日積み上げられていく金額の差は馬鹿にできない。
この機にインヴァスト証券への乗り換えも検討してみてはいかがだろうか。