このブログでも何度か取り上げているのだが、2017年9月頃よりFXのレバレッジ上限を25倍 → 10倍に引き下げ検討という話が上がっている。
これについてFXの10倍レバレッジ規制改悪問題を考える会というサイトが立ち上がるなど、個人投資家の間でも反対の声が高まっているようだ。
それに便乗して・・・という訳ではないのだけど、個人的な意見を改めて。
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事の経緯
2017年9月27日:金融庁がFXのレバレッジを引き下げる検討、との報道
2017年12月18日:金融庁より「店頭FX業者の決済リスクへの対応に関する有識者検討会」の設置について、という発表
客観的な事実だけを切り取ると、このくらい。
あとは真偽不明の情報が出回っているような状況である。
参考:FXレバレッジ規制の推移
~2010年8月:規制なし
2010年8月~:最大50倍
2011年8月~:最大25倍
※2010年8月以前は、FX会社独自の制限に基き100倍だったり200倍だったりした。
店頭FXだけが対象!?
このレバレッジ規制について、確たる情報ではないのだが店頭FX業者のみが対象であって、取引所FX(つまりくりっく365)は対象外という噂がある。
事実、当初話が出て来た時は「利用者保護を目的としてFXのレバレッジを規制」という論調だったのだが、12月に金融庁が有識者検討会を設置した時には「業者保護を目的として店頭FXのレバレッジを規制」という話にすり替わっていた。
難癖付けて、本当の目的はくりっく365の利益保護、ひいては天下り先の確保なのでは・・・との噂もあるようだ。
反対、というか否定的な声
この規制に対する否定的な意見は概ね以下の通り。
・投資マインドの冷え込み。
・日本人個人投資家の取引ボリュームを考えると市場への影響も?
・店頭FXだけ対象外というのは不自然。
・他金融商品との整合性:CFDなど10倍以上の商品も。
・為替変動率に基いてと言うが、何の為のロスカットか。
・海外との比較:25倍でさえ先進国中で低倍率。海外に流れるだけでは。
・店頭FXと取引所FXの区別:業者保護と言いながら顧客離れで余計に打撃では。
・現在保有しているポジションがロスカットされる顧客もいるのでは?
・・・などなど。
まあ上記には概ね賛同なのだが、理屈どうこうより感情論的に腑に落ちないよね。
個人的には・・・
スワップ運用への打撃は限定的、最悪くりっく365に乗り換えてしまえば影響はないと思っている。
しかし、リピート系注文は乗換先がなく、最近始めたMT4のEA運用に至っては大幅に資金効率が下がり、馬鹿にならない打撃である。
10倍規制が現実のものになったら、MT4についてはFX以外の別の運用に乗り換えるかもしれない。極々ささやかながら、FX業界から資金が引き上げられるのだ。
顧客や新規参入者についてもFXのレバレッジで満足できない層は仮想通貨とかに流れるだけで、業界は縮むし結局ハイリスク取ってるしで根本的な解決にはならない。
そんな訳で、僕個人としては『レバレッジ規制が必然なら受け入れる。でも今回については理由もやり方も違和感を覚えるので素直に納得はし難い。』という意見を表明しておきたい。
スワップ運用はくりっく365が主流の時代に・・・?
今回の規制、釈然とはしないけど抗えない規定路線だというならスワップ派は二の矢としてくりっく365の用意をしておくべきか。
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