現地時間7月1日、日本時間にして7月1日から2日にかけて行われたメキシコ大統領選。
日本時間2日に投票が締め切られ、前評判通りアンドレス・マヌエル・ロペスオブラドール氏が勝利を収めた。
このロペスオブラドール氏は元メキシコ市長で、新興政党「国家再生運動(MORENA)」を立ち上げた左派。大統領選への出馬は三度目。
これにより、メキシコでは史上初の左派政権が誕生することになる。
その前に:さらっとトルコの指標もチェック
メインの前に、本日発表された7月のトルコ製造業PMI指数。
7月2日 16:00 トルコ6月製造業PMI指数
予想50.5に対し、今回46.8。(前回46.4)
何と3ヶ月連続の50割れ。(50以下はマイナス成長予想)
これを受けてトルコリラ
指標に反応してー、というタイミングではないが、先週末回復した24円を割り込んでしまった。
斉木、月末に乗っけて月初に割るパターンが続いている。。。
メキシコ大統領選に関連するニュースをチェック
メキシコ大統領選、左派ロペスオブラドール候補が地滑り的勝利 -ロイター 2018年7月2日
1日に投開票されたメキシコ大統領選で左派のアンドレス・マヌエル・ロペスオブラドール候補(64)が地滑り的勝利を収めた。
同候補の得票率は50%を超え、2位候補を30ポイント引き離し、1980年以降の大統領選で次点との差が最も開いた結果となった。
同時に行われた議会選挙で、ロペスオブラドール氏率いる新興政党「国家再生運動(MORENA)」が過半数を示すかが注目されている。
勝利演説でロペスオブラドール氏は融和的姿勢を示し「真の民主主義を追求することが国家の新たなプロジェクトとなる」とし、独立した中央銀行のほか、慎重な経済政策や個人の自由の尊重を確約した。
また財政規律を保ち、米国との友好的な関係を求めるほか、財産を没収することはないと表明した。自らの政権下で「独裁はない」とし、「メキシコの良き大統領として歴史に残したい」と述べた。
一方、現政権が企業と結び、汚職の兆候が見られるエネルギー契約については見直すとする選挙公約を繰り返した。
トランプ米大統領はツイッターでロペスオブラドール氏の勝利を祝福した。
ゴールドマンサックスのエコノミスト、アルベルト・ラモス氏は「メキシコの政治図が完全に形を変えた。連邦・地方レベルのパワーバランスが左派に完全にシフトしたが、当面の政策の方向性については不透明だ」と述べた。
https://jp.reuters.com/article/mexico-election-lopezobrador-idJPL4N1TY3NI
※:地滑り的勝利≒圧勝
とまあ圧勝。
得票率的には先日のトルコ大統領選に近い感じである。
しかし同氏の政権運営については不安視する声も多く、特に財政面が懸念されている。
幸いなのはメキシコ中銀総裁がインフレ対策に秀でていることで、独立性を保てるかは注目ポイント。
加えて、以下の議会選の結果も重要である。
議会選の結果はまだ先
メキシコ大統領選:ロペスオブラドール氏が地滑り的勝利の公算 -ブルームバーグ 2018年7月2日
(略)
ロペスオブラドール氏は現実主義者的立場から政権運営を行うと約束してきた。
しかし、同氏が勝利へと前進する中で、多くの投資家や実業界首脳の間に、同氏がエネルギー産業民営化の流れを逆行させたり、社会福祉などへの支出拡大で財政収支を悪化させるのではないかとの懸念が広がっていた。
この日、同時に行われた連邦議会選でロペスオブラドール氏率いる国家再生運動が上下両院で過半数議席を獲得すれば、こうした懸念は一段と強まる見込み。
世論調査の結果は両院での過半数もあり得ることを示していたが、出口調査ではより不透明となった。議会選の結果が判明するのは数日先になる可能性がある。
外為市場はロペスオブラドール氏勝利に十分備えることができた。ミード、アナヤ両氏が敗北を認め、開票結果への異議申し立ての可能性がなくなったことを受け、メキシコ・ペソは上げ幅を拡大した。メキシコ市時間1日午後8時55分(日本時間2日午前10時55分)現在、1.2%高の1ドル=19.68メキシコ・ペソ。
大統領就任式は5カ月後のため、ペニャニエト大統領は12月まで現職にとどまる。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-07-02/PB7T346K50XY01
現状何とも言えないようなので、どっちに結果が出るかは要注目である。
この感じだと、国家再生運動が過半数取らない方が好ましいが・・・それはそれで議会停滞しそうな問題もある。悩ましい。
メキシコの闇・・・
メキシコ大統領選、オブラドール氏が「勝利宣言」 左派政権誕生は確実に -産経ニュース 2018年7月2日
オブラドール氏は、移民問題や北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉などでメキシコに難題を突きつけるトランプ米政権に強硬姿勢を示しており、今後、対米関係の悪化が懸念される。
一方、今回の大統領選に合わせて行われた連邦上下両院や地方レベルの選挙では、120人以上の候補者らが殺害された。犯罪組織同士の縄張り抗争、候補者間の争いなど、原因をめぐってさまざまな見方がされるが、事件の真相が明らかになることは少ない。
政府と麻薬カルテルとの間で続く「麻薬戦争」が激化する中で、犯罪組織と一部政治家とのつながりも指摘されており、治安悪化に歯止めがかかっていない。
https://www.sankei.com/world/news/180702/wor1807020020-n2.html
AFPによると今回の選挙絡みで殺害された政治関係者は145人とか・・・。
これらを受けてメキシコペソ
やや下落してはいるものの、ロペスオブラドール氏の勝利はほぼ確実視されていたこともありさほど大きな影響はなし。
議会選次第で動く可能性もあるので、今週は気が抜けないか。
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