第一案:トルコリラ円だけじゃなくて南アランド円も買う(リスク分散と言えるのか?)
第二案:クロス円だけじゃなくてドルトルコリラ、ユーロ南アランドとかのペアにも分散する
に続くリスク分散の構想。
そもそも何故ドル円のショートか。
トルコリラ・南アランド等でスワップ利益を得ようとする僕らにとって、理想としては為替変動は起こらない方がいい。
トルコリラ円を38円で買ったら、上がることも下がることもなく、ずっと38円のままスワポだけを生み出し続けて欲しい。上昇ならまだいいが、下落することは勘弁願いたいところだ。
そのトルコリラのレートは『ドル/トルコリラ』と『ドル/円』レートから導かれる。
よって、一言に『トルコリラ円の下落』と言っても、『ドルに対してトルコリラが下落(トルコリラ安)』と『ドルに対して円が上昇(円高)』の二つの要素があるのだ。
そこでドル円のショートポジションを持っていれば、『円高によってトルコリラ円が下落』してトルコリラ円に対して評価損が発生しても、同時に『円高によってドルが下落』することでドル円に対して評価益が発生する。この二つを相殺させてスワポの甘い汁だけを啜ろうというムフフな考えなのだ。
実際の運用を想定してみる
いつものように資金100万円、平均レート40円でトルコリラを15万通貨保有していたとする。ロスカットルール等はインヴァスト証券を前提に計算。
このままの場合、1トルコリラ=34.933でロスカットが発生。
もしもう100万円の資金を投入してポジションの追加を行わない場合、28.266円まで下落しても許容できる計算になる。
逆に、その100万円をドル円=110円でショートポジションとして保有した場合。保有数量は一先ず5万通貨とする。
1ドル=120円まで上昇した場合
トルコリラは43.636円まで上昇。545,400円の評価益が発生。
一方ドル円のポジションは500,000円の評価損が発生。大体相殺できる。
1ドル=100円まで下落した場合
トルコリラは36.363円まで下落。545,550円の評価損が発生。
一方ドル円は500,000円の評価益が発生。やっぱり大体相殺される。
ドルトルコリラのレートが変動しなければ無敵?
ドルトルコリラのレートをxとすると、ドル円が1円上昇した時トルコリラ円は1/x円上昇する。
つまり、トルコリラ円ロングの保有数量とドル円ショートの保有数量がx:1になるように保有していれば、ドル円の相場変動の影響は受けない。
ただし、これはドルトルコリラのレートが変動しない場合に限る。
上記の計算において、ドル円=110円、トルコリラ円=40円であればドルトルコリラは2.75円だ。
では、これがドルトルコリラが最安値を更新し、3.1にまで達したら。
1ドル=120円かつドルトルコリラ=3.1
このとき、トルコリラ円は38.709円。トルコリラ円の評価損は193,650円。
一方ドル円の評価損は500,000円。
1ドル=100円かつドルトルコリラ=3.1
このとき、トルコリラ円は32.258円。トルコリラ円の評価損は1,161,300円。
一方でドル円の評価益が500,000円。
取引数量について考える
上述の通り、トルコリラ円ロングとドル円は評価損を補完し合う関係にあるので単体で運用するよりも証拠金が少なくて済むと言えるだろう。
ドル円1万通貨の必要証拠金は44,000円(1ドル=105.000~109.999円の時)。5万通貨であれば証拠金は22万円。
よって、トルコリラ円15万通貨とドル円5万通貨の必要証拠金の合計は46万円。
運用資金は100万円+100万円の200万円ではなく、150万円で運用したとしてもリスク分散としては大きな効果を発揮するだろう。
ユーロ円ショートという選択
ドル円ショートのデメリットとして、マイナススワップが発生するという点が挙げられる。
5万通貨だと1日80円のマイナスになるので、1万通貨弱分利益が薄れてしまう。
当然ながらリスクヘッジの代償として払うコストとして割り切るべきだが、そこも譲りたくないのであれば、ユーロ円でショートするという選択がある。
トルコリラとの為替変動の相関性が薄れてしまうのでリスクヘッジとしての有効性は低下するが、僅かながらユーロ円自体にもスワポが付く。
まあ、リスクヘッジを語る上で欲を出すなんて不届きな話だが。
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