スワップ運用スペック比較:サクソバンク証券編。
金融庁に登録されている立派な国内FX会社なのだが、公式サイトなども何となく外資系の雰囲気があり、多少の取っつきにくさは否めない。
が、特にトルコリラ・南アランドについては超ハイスペック!
そんなサクソバンク証券の取扱条件について、食わず嫌いせずしっかり見てみよう。
ポイント
- 外資系・NDD方式など、正直言って取っつき辛い
- しかし、スワップ運用におけるスペックは非常に高く特にトルコリラは抜群
- 一方、メキシコペソは残念なスペック
- トルコリラの運用するなら非常におすすめ
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取引コース廃止について
サクソバンク証券のFXは、以前スタンダードコースとアクティブトレーダーコースの2つが用意されていたが、2018年1月現在コースは一本化され、スタンダードコースのみとなった。
取扱通貨ペア
サクソバンク証券の大きな特徴、それは脅威の取扱通貨ペア数。2018年1月現在、何と158もの通貨ペアを取り扱っている。(2017年12月までは163通貨ペア)
アラブディルハム(AED)とかハンガリーフォルント(HUF)のように通貨自体中々お目に掛からないものや、マイナー通貨×マイナー通貨のペア、USD/JPYの他にJPY/USDがあるなど、多種多様である。
高金利通貨としてはトルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソが揃っているが、それぞれのペア数も凄い。
特にトルコリラ/南アランド(TRY/ZAR)という通貨ペアは、スワップ派としては非常に興味深い。運用として現実的かというとまた別の話だが。
基本的にはトルコリラ円、南アランド円、メキシコペソ円について触れていく。
トルコリラ:9ペア
TRY/JPY , USD/TRY , EUR/TRY , GBP/TRY , AUD/TRY , NZD/TRY , CHF/TRY , DKK(デンマーククローネ)/TRY , TRY/ZAR
南アランド:9ペア
ZAR/JPY , USD/ZAR , EUR/ZAR , GBP/ZAR , AUD/ZAR , NZD/ZAR , CHF/ZAR , DKK(デンマーククローネ)/ZAR , TRY/ZAR
メキシコペソ:8ペア
MXN/JPY , USD/MXN , EUR/MXN , GBP/MXN , AUD/MXN , NZD/MXN , CHF/MXN , DKK(デンマーククローネ)/MXN
最小取引単位について
各通貨ペア、基本的には1,000通貨、例外あり。
この例外ありというのに明確な記載がなかった為、実際に発注画面で確認したところ以下のようだった。
トルコリラ円:5,000通貨以上1通貨単位
南アランド円:50,000通貨以上1通貨単位
メキシコペソ円:10,000通貨以上1通貨単位
※この基本1,000通貨というのを鵜呑みにしてスワップポイントランキングの表にも記載してしまっていた。大変失礼しました。
肝心のスワップポイントについて
最新のスワップポイント付与事情については、以下の記事を参照して頂きたい。
トルコリラ円最新スワップポイントランキング!【毎週更新】
南アランド円最新スワップポイントランキング!【毎週更新】
メキシコペソ円最新スワップポイントランキング!【毎週更新】
総じて言うと、メキシコペソ円については今一つだが、トルコリラ円・南アランド円についてはトップクラスのスワップポイントを提供している。
特に南アランドについては他社を大きく引き離している。
スワップポイントの引き出し可否について
スワップポイントは日々口座残高に反映される。
つまり、スワップポイント部分のみの引き出し可。
スプレッドについて
サクソバンク証券はNDD方式なのでスプレッドは非固定だが、以下のページで実績を確認することが出来る。
※NDD(Non Dealing Desk) : インターバンク直結取引
https://fxspreaddisplay.saxobank.com/spreaddisplayweb/fx/histm/618db56d
この記事の追記時点(2018年2月3日)での直近1ヶ月間のスプレッド実績は以下の通り。
トルコリラ円:最小1.0銭、平均2.6銭
南アランド円:最小0.4銭、平均1.2銭
メキシコペソ円:最小5.0銭、平均25.4銭
※2018.1.5~2.2、時間帯は24時間。トルコリラ円は1回の発注で50万通貨まで、メキシコペソは150万通貨まで
トルコリラ・南アランドについては、平均値を取ってもかなり狭い。
2018年1月からスプレッドを縮小しているらしく、割といい数字になっている。メキシコペソも若干改善。
約定力も抜群
2018年3月の雇用統計の際に、矢野経済研究所によって行われた調査では調査対象のFX会社のうち唯一約定100%、かつスプレッドが最狭という結果を残している。
サクソバンク証券のスプレッドは変動制ではあるものの、急変時の実力も極めて高いことが証明されている。
必要証拠金・ロスカットについて
必要証拠金
トルコリラ円:11%
南アランド円:5%
メキシコペソ円:10.5%
ロスカット
証拠金維持率が100%を下回った時点でロスカット。
追証なしである。
マージンコール
証拠金使用率が75%及び90%を上回った時点、つまり証拠金維持率約133%及び約111%でマージンコールが発動する。
月曜3時から取引可能!
サクソバンク証券の大きな特徴として、週明け月曜朝03:00から取引が可能な点が挙げられる。(米国夏時間期間中は04:00から)
レートやスプレッドは若干不安定だが、週末に大きな出来事が起きた際、真っ先に売り抜けるには有利・・・かもしれない。例えばクーデターとかね。
メイン口座が別であっても、サクソバンク証券で反対売買を行って疑似的に両建てにすることで損益をロックできる。
例えば他社でロングをしていて、週末のイベントで急落した場合にはサクソバンクでショートを入れる。
そうすれば上下しても損益がプラスマイナスゼロになるので、メイン口座の取引開始後に両方同時決済することで損失の拡大を防ぐことが可能。
選挙も大抵土日に行われるので、やはり持っておいて損はない口座である。
口座維持手数料について
サクソバンク証券はかつて、180日間取引をしないと口座維持手数料が発生していたが、2017年6月19日より廃止されている。
スワップ派は一度ポジションを持ったら半年取引なしなんてザラなので、この改善は嬉しいところ。
なお、同時に初回最低預託金も50万円から20万円に引き下げられている。
→その後初回最低入金額は10万円に変更。
各種仕様変更について
サクソバンク証券はスペック改善などについてもあまり大々的に告知しておらず、古い情報なども出回っている。
以下、直接問い合わせて確認した項目。(2018年1月現在)
・口座維持手数料は廃止済
・FXのコースはスタンダードに一本化
・2018年1月に取扱通貨ペアを163→158に
混乱される方も多いようなので、上記については安心して頂きたい。
口座開設・ツール類の紹介
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まとめ
- スワップポイントはトップクラス!
- スプレッドも変動制ながら、最狭水準。
- ただしメキシコペソは残念。
- 月曜3時から取引可能。
外資系であることと知名度で一歩遅れることから身構えがちだが、実はスワップ派にとっては超優良FX会社!
インターフェースも使ってみればすぐに慣れるかも。