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トルコ、更なる追加利上げでトルコリラ急上昇!24円台定着となるか【2018年6月トルコ政策金利】

先月、トルコリラの急落への対応として緊急利上げ金利の簡素化を実施したトルコ。

その後迎える、初の定例の政策金利発表

副首相・中銀総裁などが追加利上げに前向きな発言をしている中、果たしてどうなるか・・・

 

なお、各予想を見ると今までのように政策金利(今までの1週間物レポ金利)翌日物貸出金利翌日物借入金利をバラバラに予想しているところが多く見受けられるが、金利の簡素化がしっかり反映されていないものと思われる。

翌日物貸出金利:政策金利+1.5%
翌日物借入金利:政策金利-1.5%

で固定された為、政策金利さえ分かれば他も分かるようになっている。

以下の予想情報もそこがズレているので、そこはご愛嬌。

トルコリラズロチのサヤ取りがアツい!

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政策金利発表!

6月7日 20:00 トルコ6月政策金利(1週間物レポ金利)

予想16.50%に対し、今回17.75%(前回16.50%)

6月7日 20:00 トルコ6月翌日物貸出金利

予想18.75%に対し、今回19.25%(前回18.0%)

6月7日 20:00 トルコ6月翌日物借入金利金利

予想15.0%に対し、今回16.25%(前回15.0%)

 

据え置き予想に反し、1.25ポイントの利上げ!

5月24日の緊急利上げまでは事実上の上限金利(後期流動性貸出金利)が13.5%だったので、現在の上限金利(翌日物貸出金利)と比べると僅か2週間で5.75ポイントもの利上げを行ったことになる。

スワップポイントもこれに呼応して上がるのは嬉しいが、経済面を考えると早めにインフレ落ち着けて、10%程度の水準まで戻しておくべきだろう。

あまり超高金利が持続すると、経済が鈍って別の弊害が出るので悩ましいところだ。

 

トルコ選挙のあれこれ

抜粋しても長いので、太字箇所だけ読んでいただければと思う。

トルコ総選挙、野党結束で勢い -日本経済新聞 2018年

トルコのエルドアン大統領と与党・公正発展党(AKP)は、6月24日の大統領選挙と国会総選挙で確実に勝てるはずだった。独裁的指導者であるエルドアン氏は、宗教的保守派の盤石な支持基盤を抱え、大手メディアのほぼ全てを間接的に支配している。さらに、非常事態宣言を敷いていることから、反対派を拘束するなど好きなように権力を行使できるため、誰もが自らの発言に慎重になる状況をつくり出している。

野党第2党で、少数民族クルド人中心の国民民主主義党(HDP)は事実上、放送電波から消し去られている。同党の大統領候補であり、エルドアン氏に最も批判的な人物の一人であるデミルタシュ氏は、2016年にテロ関連の罪で不当逮捕され、現在は拘置所内から選挙活動を指揮している。

 

■女性大統領候補、第1回投票で20%獲得か

今回の両選挙は通常より前倒しとなり、初めて同時に実施される。野党は依然として劣勢だが、ここへ来て勢いを増しているようで、有力な候補者を擁立している。最大野党・共和人民党(CHP)の候補者インジェ氏は、人々の心に火をつける人気者で、宗教的な組織票を持たない候補者でありながら、宗教的保守派をも取り込める数少ない政治家だ。保守的な家庭に生まれたインジェ氏は、普段から祈りをささげ、イスラム教徒でスカーフをかぶりたいとする女性公務員の権利は擁護する一方、時折酒をたしなむ人物だという。

一方、女性で政治家として長年のキャリアを持つナショナリストの元内相のアクシェネル氏は、自分と自ら立ち上げた無名の新党「優良党」を一気に全国的知名度を誇る存在に押し上げた(編集注、同氏は民族主義者行動党=MHP=に属していたが、党内の権力闘争に敗れて同党を追われ、17年に新党を結成、トルコでは「女オオカミ」の愛称で知られる)。優良党は結成から1年もたたないが、国会総選挙では10%を優に超える得票率を獲得しそうだ。最近の世論調査によると、アクシェネル氏は大統領選の第1回投票で最大20%を獲得するとみられている。デミルタシュ氏の支持率も、2ケタ台に達する。弁護士と交流サイト(SNS)を通してしか外界と接触できない政治家にしては、悪くない数字だ。

 

エルドアン氏率いる中道右派のAKPは今年、右派のMHPと選挙上の連合を組んだ。MHPの党首は長年、エルドアン氏を独裁者呼ばわりしていたが、自党の問題を解消するために方針を転換し、AKPと連携したのだった。トルコの選挙法では、得票率が10%未満の政党は議席獲得が認められないが、MHPはAKPと組むことでこのハードルをクリアした。

野党は、これと似た手段で対抗している。エルドアン氏が4月に選挙を前倒しで実施すると発表すると、CHPと優良党、「至福党(SP)」、小規模の「民主党(DP)」の4党も連合を結び、どんな弱小政党でも国会に議員を送り込めるよう道筋をつけた。以来、4党の連合は驚くほどの結束力をみせている。優良党が、党大会の開催が遅れたとの理由で出馬を禁じられるという噂が流れた時、CHPは自党の議員数人を“貸し出す”という策に出た(国会議員を20人以上抱える政党は、例外なく選挙に参加できるからだ)。また、主要野党のCHPと優良党の2党は、第1回投票でエルドアン氏の勝利が確定しなかった場合、第2回投票で互いの大統領候補を支持すると約束している。

野党連合はHDPとは距離をとり、連合への参加を呼びかけなかった。大半のトルコ国民は、HDPをトルコ内の非合法武装組織であるクルド労働者党(PKK)のフロント組織だと考えている。ただ、全く歩み寄りをみせていないわけではなく、野党の大統領候補4人全員が、選挙前のデミルタシュ氏の解放を求めている。だが、裁判所も政府もこの要求を無視している。

 

■市場のエルドアン氏への見方も変質か

これまでは、エルドアン氏が独裁色を強めても、とんでもない経済理論を提唱しても、市場は一貫して足並みのそろわない野党よりもエルドアン氏とAKPを支持してきた。だが、この1カ月で心変わりをした可能性がありそうだ

(抜粋)

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3137845005062018TCR000/

記事中の画像もまとめて要約すると・・・

・エルドアン大統領の支持率は現在50%弱。

・HDP党首は今なお拘束中。拘置所から選挙戦を支持。支持率10%程度。

・インジェ氏・アクシェネル氏の支持率はそれぞれ20%程度。

ということは、恐らく一回目の投票では決着が付かずに第二回投票にもつれ込む。

インジェ氏・アクシェネル氏は相互に二回目投票での支持を表明しているので、どちらが勝ちあがっても40%程度集まる見込み。

そうすると、勝負を分けるのはクルド系の票を取れるのはどっちかという問題。

エルドアン大統領とクルド人の因縁は深いことと、インジェ氏が交渉を行っていることを考えると・・・第二回投票で逆転も充分あり得るのでは。

 

おさらい:トルコの政党について

AKP(公正発展党):エルドアン大統領率いる現・与党。

CHP(共和人民党):野党第一党。インジェ氏が出馬。

IYI(良い政党):元内相の女性候補・アクシェネル氏率いる新党。

MHP(民族主義者人民党):AKPと事実上連立する保守派(極右)野党、そこそこ大きい。野党第二党。エルドアン氏支持。

HDP(国民民主主義党):クルド系野党最大派閥。野党第三党。デミルタシュ氏を擁立予定。

DP(民主党):中道右派政党。祖国党と正道党の流れを組む。現在議席なし。党首ペリンチェキ氏が出馬。

SP(至福党):イスラーム系政党。現在議席なし。党首カモラッラオール氏が出馬。

※赤字は野党による、青字は与党による政党連合。

 

これらを受けてトルコリラは

ドルトルコリラ(USD/TRY)15分足

4.55付近から、4.5割れまで一気に下落(トルコリラ高)

この手の動きは初動だけで判断するのは危険なので、この後一度4.5を超えて、その後また下落できるかどうかと見届けたい。

サプライズ的な買いはあったものの、本質を判断するのはその後か。

 

ドル円(USD/JPY)15分足

ちなみにこちらは110円付近まで回復し、揉み合っている状態。

 

結果、トルコリラ円(TRY/JPY)15分足

24円半ばまで上昇!!

とりあえず、24円定着で選挙を迎えるくらいはして欲しいね。

金利上昇と共にスワップポイントも上がって来たので、中々良い雰囲気。

 

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