この記事はリライトされました:リピート系注文とは何ぞや?感情と時間からの解放、『半自動』の魅力。-ゼンマイ仕掛けの理想郷
僕がトルコリラのスワップをやっている理由に、『技術的、心理的、時間的』なブレがないという点が挙げられる。要は基本的に放っといていい、ということだ。
裁量トレード(特にエグジット)については絶望的にセンスがない僕でも利益を上げる方法として非常に魅力的なのだ。
トルコリラ円と併せてドル円のショートをしていて毎度思うのは、ビビって決済してしまったり、ビビって決済できなかったり。つまり心理的な要素が大きい。と感じている。
そこで僕はトラリピ(というか自動売買)に興味を持ったのであった。(前々から興味はあったけど、資金的にも動けずにいた)
最大の魅力
下がったら買って、上がったら売って・・・を自動的にやってくれるって非常に魅力的だよね。特に時間的、心理的に。
仕事してる間でも、寝てる間でも、感情を排除して淡々とトレードしてくれる。
勿論下落のリスクはある訳だけど、そんなの裁量トレードでも付き纏う訳であって否定する理由としてはナンセンスだと思っている。
自動売買妄想
そもそもの概要についてはトラリピを提供しているマネースクエアのサイトが分かりやすい。
一定の値幅ごとに売買を繰り返す・・・ということで、例えばトルコリラを分かりやすく、1円ごとに売買するように設定した場合。
理想としては以下のように1円刻みに上下してくれたら最高だ。
①で買って①で売る。②で買って②で売る・・というように無限ループしてくれたら。
しかし現実はそんな上手くいかず、以下のように不規則に上下する。
この時、①・③・④のポジションは決済されずに保持されたままになる。
当然その分は含み損として発生する訳で、トラリピ的なルールにおいてはこの含み損を如何に管理するかが課題になってくる。
上記画像のように延々と下落していった場合にはポジションが延々増えていき、やがてロスカットされるだろう。
その為、どの幅で推移するかの見極めと、それに応じた取引数量・資金の手配がキモになってくる。
例えば、以下の画像の赤い線と青い線を見て頂きたい。
赤い線は30円まで下落、対して青い線は32円まで下落している。
だから青い線の方が良い値動きか?というとそうではない。トラリピ的な取引において、考えるべきは下落幅、ドローダウンの大きさだ。
今回の仮定では、40円に達した時点でそれまでのポジションは全て決済されているので、そこからいくら下落するかを考えなくてはいけない。
赤い線は6円のドローダウン、対して青い線は8円のドローダウンだ。
もし『トルコリラは30円-40円のレンジ』と仮定するならば、『現在のレートからレンジ下限まで(6円)』ではなく『レンジ上限からレンジ下限まで(10円)』を見て証拠金等を設定しなくてはいけないのだ。
含み損は倍々ゲーム
上記青い線を例に、1円刻みに1万通貨ずつポジションを持つとして考えてみよう。
40円から39円に下落したとき、1つのポジション(①としよう)が100pips下落し、10,000円の含み損が発生する。
そして更に38円まで下落すると、先のポジション①は20,000円の含み損に、新たなポジション②が10,000円の含み損となり、合計30,000円の含み損となる。
更にそのまま下落すると・・・
例えば32円まで下落した場合、①が80,000円の含み損、②が70,000円の含み損・・・・と、合計して360,000円の含み損となる。
10,000通貨単位、1円刻みでポジションを保有した場合の下落幅と含み損(評価損)の関係は以下の通り。
加速度的に増大していくことがわかる。
このことからも、レンジ幅の見極めと数量・証拠金の設定が重要なことはご理解いただけるだろう。
次回予告
概論、及び僕の頭の整理の為の覚え書きはこのくらいにして、次回は実際のトレードを想定したシミュレーションを綴ってみたいと思う。
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