本日、9月3日はトルコインフレ率が発表!
加えて、1,2日が休日だったこともあり・・・
- 8月消費者物価指数(インフレ率)
- 8月生産者物価指数
- 8月製造業PMI指数
- 7月観光客数
というラインナップで、指標ラッシュ。
トルコショック後初めてのインフレ率ということもあり、非常に警戒していたのだが・・・
結論から言うと指標は軒並み悪かったけどトルコリラ自体はほぼ無風で横這い。
この状況下じゃ悪くて当然・・・と見られてた(つまり織り込み済み)か。
指標結果をチェック!
9月3日 16:00 トルコ8月消費者物価指数(前月比)
予想+1.9%に対し、今回+2.3%。(前回+0.55%)
9月3日 16:00 トルコ8月消費者物価指数(前年比)
予想+17.5%に対し、今回+17.9%。(前回+15.85%)
9月3日 16:00 トルコ8月生産者物価指数(前月比)
予想+3.2%に対し、今回+6.6%。(前回+1.77%)
9月3日 16:00 トルコ8月生産者物価指数(前年比)
予想+27.5%に対し、今回+32.3%。(前回+25.0%)
うーん、軒並みヤバい。
特に重要指標である年間のインフレ率(消費者物価指数)については+17.9%と、20%がチラ付く水準・・・
なお、今月の消費者物価指数の予想は各所バラバラで、予想より~という判断をするのは微妙。
先月より2ポイント以上悪化した。その事実に注目しておきたい。
9月3日 16:00 トルコ8月製造業PMI指数
予想51.9に対し、今回46.4。(前回49.0)
50超へ回復予想からの結局50割れという痛いパターン。
※50割れ=マイナス成長見込み。これで5ヶ月連続。
9月3日 17:00 トルコ7月観光客数(前年比)
予想情報なし、今回+11.7%。(前回+29.2%)
2016年にクーデター未遂があった影響で伸び率を見るとよく分からないことになっているのだが、実数で見れば過去最高の観光客数である。
観光はトルコの重要産業で、7-8月にピークを迎える。是非来月も伸びて欲しい。
アルバイラク財相、改めて中銀の独立性を主張
トルコの中銀は政府から独立、銀行部門の危機は予想せず=財務相 -ロイター 2018年9月3日
トルコのアルバイラク財務相はロイターとのインタビューで、同国の中央銀行は政府から独立しており、インフレ抑制のために必要なすべての措置を講じると述べ、通貨リラの危機にもかかわらず3カ月近くにわたって利上げを実施していない中銀を擁護した。
財務相はまた、銀行セクターの問題は予想していないと述べ、リラ急落が銀行の財務を悪化させかねないとの格付け会社の見解とは対照的な見方を示した。
エルドアン大統領の金融政策に対する影響力や米国との関係悪化への懸念から、リラの対ドル相場は年初から約40%下落している。
エコノミストはトルコが2桁インフレを抑制し、リラを支援するためには、中銀が断固とした利上げを行う必要があるとみている。
これに対して「金利の敵」を自称するエルドアン大統領は、経済成長を維持するために低金利を望んでいる。
エルドアン大統領の娘婿であるアルバイラク財務相は「トルコの中銀は恐らく他の国々の中銀よりも、独立性を持ち続けている」と述べ、中銀は「引き続き独立して」措置を実施していくと付け加えた。
さらに、トルコは「インフレに対する本格的な闘い」を必要とする段階に到達したとの考えを示した。
https://jp.reuters.com/article/turkey-currency-albayrak-idJPKCN1LJ0Z9
普通にこれを額面通り受け取ればグッドニュースなのだが・・・
これがトルコの話なのである・・・。
個人的には期待させておいてハシゴを外すパターンにしか思えない。
市場も流石に学習してきた感があるので、13日の利上げに期待しているのは最早少数派なのでは・・・。
これを受けてトルコリラ
(参考)ドル円(USD/JPY)15分足
ドル円は相変わらず111円を挟んで小幅な値動き。
ドルトルコリラ(USD/TRY)15分足
一方ドルトルコリラは、指標発表前後にやや上下にブレたものの総じて無風。
警戒した割には・・・という感じ。
結果、トルコリラ円(TRY/JPY)15分足
16円台後半のまま平穏な動きをしている。
今週は今のところ目立った指標もないので、あとは来週月曜・10日のGDP成長率と、来週水曜・13日の政策金利が目先のビッグイベント。
もちろん、その間にもいきなりエルドアンの失言やらトランプツイートやらが起きるリスクはあるので・・・くれぐれも気をつけて。
最新のスワップポイントランキングをチェック!
トルコリラ円
-
-
トルコリラ円(TRY/JPY)最新スワップポイントランキング|スワポが最も高いのは?
>ランキングまでジャンプ< 高いスワップポイントが魅力の、トルコリラ。 高金利通貨の中でも特に高い政策金利 & スワップポイントが人気の通貨である。 せっかく運用す ...
続きを見る
南アフリカランド円
-
-
南アフリカランド円(ZAR/JPY)最新スワップポイントランキング|スワポが最も高いのは?
>ランキングまでジャンプ< 高いスワップポイントが魅力の、南アフリカランド。 トルコリラよりも落ち着いた値動きなのが魅力である。 そんな南アフリカランド、せっかく運用するな ...
続きを見る
メキシコペソ円
-
-
メキシコペソ円(MXN/JPY)最新スワップポイントランキング|スワポが最も高いのは?
>ランキングまでジャンプ< 高いスワップポイントが魅力の、メキシコペソ。 南アフリカランドよりもちょっとスワップポイントが高く、トルコリラよりも値動きが落ち着いている割とい ...
続きを見る