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トルコリラ、犠牲祭の祝日薄商いで大きな動きなし。ブランソン牧師の正体は・・・?

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トルコショックから2週間。

今週のトルコは、イスラム教の祝日・犠牲祭(とその前夜祭)にあたり、市場は休場

その為トルコリラ・トルコ株式共にほとんど動きは無かった

 

今週の出来事と言えば件のブランソン牧師を巡って米トルコが釈放しろ・しないの言い合いを続けたくらい。

しかし、トルコの議員が『ブランソン牧師は米軍のイラク侵攻時の司令官で金の略奪の中心人物』といった旨のツイートを行い、物議を醸している!?

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釈放しろ・しないの応酬

トルコ、米国をWTOに提訴へ 報復の応酬に -日本経済新聞 8月20日

世界貿易機関(WTO)は20日、米国がトルコから輸入する鉄鋼・アルミニウムの関税を引き上げたことに対し、トルコが提訴の手続きに入ったと発表した。両国は米国人牧師の拘束問題を巡り対立。報復関税の応酬に発展している。トルコがWTOに提訴することで、両国の対立はより深刻になる見込みだ。

WTOは声明で「(鉄鋼やアルミの)製品に対する米国の追加関税について、米国との協議をトルコが要請した」と明らかにした。

牧師拘束問題を巡ってトランプ米大統領は10日、トルコから輸入する鉄鋼とアルミにそれぞれ50%と20%の追加関税を課すと表明。米政権は3月にも追加関税を課しており、追加関税は合わせて2倍に引き上がる。米国はさらなる追加制裁も辞さない姿勢を崩していない。

一方、トルコも反発する。8月15日に乗用車やアルコール類などの米国製品に対して、関税を2倍に引き上げた。北大西洋条約機構(NATO)の同盟国同士が報復し合う異例の展開となっている。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34381130R20C18A8000000/

 

トルコ危機、牧師解放なら即終了=米補佐官  -ロイター 2018年8月22日

ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は、トルコが拘束している米国人牧師を解放すれば、米国との危機は即座に終わる可能性があるとの見方を示した。

同補佐官は、カタールによる援助はトルコ経済の支援には不十分との見解も示した。

イスラエルを訪問中のボルトン補佐官はロイターとのインタビューで、「トルコ政府はブランソン牧師を解放しないとという大きな過ちを犯した。西側の一員である北大西洋条約機構(NATO)加盟国として正しい行いをし、牧師を解放すれば、この危機は即座に終わる可能性がある」と述べた。

米国はトルコのNATO加盟を問題視するかとの質問に対しては「今のところ問題ではない。ブランソン牧師をはじめトルコ政府が不当に拘束している米国人の問題を重視しており、いずれ解決すると見込んでいる」と答えた。

カタールがトルコに150億ドル規模の支援など経済援助を行う方針だが、ボルトン補佐官はトルコ経済の支援には不十分とし、状況を注視すると語った。

https://jp.reuters.com/article/usa-turkey-idJPKCN1L70C3

 

トルコがボルトン発言非難、「経済戦争の標的としている証拠」 -ロイター 2018年8月23日

トルコ大統領府のカリン報道官は22日、ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)のトルコ経済に関する発言は、米国が北大西洋条約機構(NATO)の同盟国であるトルコを経済戦争の標的としている証拠だとの考えを示した。

また、米国はトルコの法的手続きを無視していると批判した上で、米国人牧師の拘束問題で米国政府は恣意(しい)的なコメントと要求を出していると付け加えた。

ボルトン補佐官は先に、ロイターとのインタビューで、カタールがトルコに150億ドル規模の支援など経済援助を行う計画について、トルコ経済の支援には不十分だとし、状況を注視すると語っていたほか、「トルコ政府はブランソン牧師を解放しないという大きな過ちを犯した」と述べた。

カリン報道官はロイター宛ての声明文で「彼(ボルトン氏)の発言はトランプ米政権が経済戦争の一環としてNATO同盟国を標的としていることの証拠だ」と主張。「トランプ政権が世界的な貿易戦争を始めるために通商、関税、制裁を利用する意図があることを自ら証明している」とした。

その上で、「トルコはどことも経済戦争を始めようとする意図はない。ただ、経済や司法に対する攻撃に直面して黙っていることはできないだろう」と指摘。各国と協力し、抑圧的で懲罰的な措置に対抗すると表明した。

また、カリン報道官は米国人牧師拘束問題を巡り、米国に対してトルコの司法の独立性を尊重するよう要求。「トルコには法の支配があり、(米国人牧師の)アンドリュー・ブランソンのケースは法的問題だ。この者に関連した法的手続きが進められている」と説明した上で、「特定の要求をしている米国が法的手続きを無視していることは、言うまでもなく承服できない」とした。

https://jp.reuters.com/article/usa-turkey-idJPKCN1L70C3

ネガティブサプライズであれば流動性が低い中一気に動いていたかもしれないが、まあ予想された内容であって具体的な動きは特になかった。

 

ブランソン牧師は元米軍指揮官!?

こちらが話題のツイート。

1枚目左側の金塊らしきものを掲げた人物(胸に『BROWN』らしき文字)と、右側、拘束中のブランソン牧師が同一人物だというのだ。

だからこそ釈放する訳にはいかないと。

なお、ツイートを行ったのはエルドアン違いのAKP(トルコ与党)議員。

 

これについては以下の記事(Sputnikトルコ)に書かれている。

彼はイラクの占領におけるイラクの金を略奪するための作戦指揮官であったと述べた。

(トルコ語からのGoogle翻訳、抜粋)

https://tr.sputniknews.com/politika/201808211034851897-ak-partili-vekilden-brunson-iddiasi/

これが事実だとすれば、イラク戦争は2003年の出来事なので、少なくとも15年前には軍人だったことになる。

 

一方、英語版Wikipedaを見てみると、ブランソン牧師は2016年当時でトルコに23年在住していたことになっている。

Brunson who was applying for Turkish permanent residency, having lived there 23 years...

https://en.wikipedia.org/wiki/Andrew_Brunson

編集履歴を探ってみると、Wikipediaにこの項目が作られたのが2017年5月。

『トルコに23年在住していた』という記載がなされたのが2017年9月。

『1966年生まれ』と記載されたのが2018年7月で、『1968年生まれ』に訂正されたのがトルコショックのあった8月10日。

たまたま話題に上がったから有志によって編集がなされたと考えるか、どう見るか・・・。

 

また、彼が属する福音派のサイトにも釈放を訴えるページが作られている。

これが作られたのは遅くとも2018年1月。逮捕以前ってことはないだろうから、恐らく2017年。

https://epc.org/news/freepastorandrew/

 

何が言いたいかというと、物凄くざっと見た感じではどちらの主張を裏付けるものもないということ。

  • 英語圏の諸ソース:ブランソン牧師は23年間トルコに在住していた
  • 今回の主張:ブランソン牧師はイラク侵攻の指揮官だった(米軍撤退までとすると、2003年から2011年のいずれかの時期)

後で何か出てくるだろうか・・・。

 

これを受けてトルコリラ

トルコリラ円(TRY/JPY)1時間足

特に目立った反応は起きず、全体的に緩やかーに上昇。

週明けには指標も控えているので、この1週間で溜まったエネルギーが爆発しないかだけが心配。

 

ドルトルコリラ(USD/TRY)1時間足

ドルトルコリラも概ね6.0-6.1の間で穏やかな動き。

ドルの方もトランプ発言やらジャクソンホールなど色々あったが、結局110-111円台のレンジを抜けるには至っていない。

とりあえずは来週の週明け~欧州時間入り(日本時間夕方)までに崩れなければ、既存材料については一度安心しても良さそうだ。

 

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