早いものでトルコショックからもう1ヶ月。
トルコリラは17円あたりで、一時よりは随分落ち着いた値動きをしている。
しかし、今週の木曜日・9月13日には中銀の会合・政策金利発表を控えており、嵐の前の静けさかも・・・。
そんな中、本日9月10日16:00にはトルコの第2四半期経済成長率が発表!
指標結果発表!
9月13日 16:30 トルコ第2四半期GDP成長率(前期比)
予想+0.5%に対し、今回+0.9%。(前回+1.5%)
9月13日 16:30 トルコ第2四半期GDP成長率(前年比)
予想+5.3%に対し、今回+5.2%。(前回+7.3%)
重要なのは前年比。
予想よりも僅かに悪いが・・・これは許容範囲か。
以下の記事に言いたいことが概ね網羅されていたので、参照して頂きたい。
直近のトルコ見通しなど
トルコ4~6月は実質5.2%成長、前四半期から減速 -日本経済新聞 2018年9月10日
トルコ統計局は10日、4~6月期の国内総生産(GDP)が前年同期比の実質ベースで5.2%増えたと発表した。政府は景気刺激策で支えたが、1~3月の7.3%増から減速した。トルコ経済は通貨安と物価高の悪循環に陥り、19年にはマイナス成長に転じる可能性が指摘される。
金融市場の当面の注目点は、トルコの中央銀行が13日に予定する金融政策決定会合だ。中銀は3日の声明で、利上げの可能性を示唆した。10日時点のロイター通信集計によると、市場予想の中心は「(政策金利の)4.25%引き上げ」だ。
市場は利上げを織り込み済みだが、中銀の金融政策に介入姿勢をみせるエルドアン大統領は利上げを嫌う。仮に予想通りに中銀が金利を上げても、上げ幅が市場の予想を下回れば、トルコの通貨や株式に対する失望売りが広がる可能性もある。
4~6月期はGDPの6割を占める個人消費が6.3%伸びたが、1~3月期の9.3%増に比べ減速した。設備投資の落ち込みも確認された。それでも、実体経済の苦境はまだ十分に統計に反映されていない。
トルコ在住の米国人牧師拘束問題を巡る米国との対立で、通貨リラの対ドル相場は年初から4割以上下落。輸入物価の上昇で8月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比17.9%に達した。9月以降は20%超えが確実視されている。
8月の自動車販売(バス・トラック除く)は前年同月比53%減の3万4346台だった。新車販売の前年割れは5カ月連続。8月のトルコの製造業PMI(購買担当者景気指数)は46.4と前月比2.6ポイント下落し、5カ月連続で景況判断の節目の50を下回った。
リラ相場の大幅下落はドルやユーロといった外貨で借り入れや仕入れをする一方、収入は国内通貨という内需型企業の経営を直撃。自動車リース、電力、小売りなどの分野で企業の破綻や社債の償還不履行が相次ぎ表面化している。消費や投資の落ち込みは鮮明だ。
一部のエコノミストは18年後半から19年にかけて景気が後退局面に入るとみる。トルコのアルバイラク財務相は10日の声明で「7~9月期から内需の減速がより鮮明になるだろう」と予測。物価抑制と経常収支の赤字縮小が優先課題だと繰り返した。8月中旬にトルコ国債の格付けを引き下げたS&Pグローバル・レーティングスが予測するトルコの実質成長率は18年が3.9%、19年はマイナス0.5%だ。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35175270Q8A910C1FF2000/
以下、ポイント。
- 13日20:00に政策金利発表、予想の中心は4.25ポイントの利上げ
- 9月インフレ率は20%超の見通し
- トルコ経済は減速、2019年はマイナス成長見込み
これらを見ると、長期的には上昇はあまり期待が出来なさそう。
予想通りor予想以上の利上げ → 一時的に上昇、その後下落?
予想以下の利下げ → 失望売り
というのが現実的なストーリーかと。
そんな訳で、個人的にはサヤ取り推奨のスタンスは継続中。
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これを受けてトルコリラ
(参考)ドル円(USD/JPY)15分足
ドル円は先週末に雇用統計があったが、相変わらず大きな動きもなく111円前後で安定した動き。
あまりに動きがないもので、とうとう雇用統計記事書かなくなってしまった・・・。
ドルトルコリラ(USD/TRY)15分足
一方ドルトルコリラは先週末に若干下落(トルコリラ高)し、今日は概ね6.4-6.5の間で推移している。
指標自体は緩くトルコリラ買いで反応しているが、その前の14-15時台にトルコリラが売られたので結局ややトルコリラ安。
トルコリラ円(TRY/JPY)15分足
結果、トルコリラ円も17円台前半でゆるーく下落。
17円割らなかったのが救いか。
サプライズ的なニュースでもない限り、13日まではこの辺りの水準で推移しそう。
注目の政策金利の発表は9月13日20:00。
発表前に仕掛け的な動きがあるかもしれないのでご注意を。
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