昨日、18円台を割り込んでしまったトルコリラ。
本日16:00には7月のトルコ小売販売が発表されたが、こちらはやや悪い程度でほぼ無風。
それよりも今朝のエルドアンの発言から、経済介入懸念が加速した方が問題だ・・・
エルドアン、経済への介入姿勢を強める
トルコリラ円 一時17.56円まで弱含み、大統領の経済介入懸念が重し -GI24 2018年9月18日
ユーロ円や豪ドル円は堅調な一方で、本日のトルコリラ円は17.74円付近を頭に17.56円まで弱含み。現在は17.63円前後で推移している。
トルコにとって懸案材料の1つとされたシリアを巡るロシアとの関係は、シリアのイドリブに非武装地帯を設けるとの合意で暫くは落ち着き、リラとってサポート要因。
しかしながら、エルドアン大統領が野党の保有する銀行株を政府へ移管すべきと主張し、依然として大統領による経済介入懸念がリラの重しとなっている。
銀行株を政府に移管、つまり銀行に対する影響力を高めようとしている発言。
まだ発言しただけで実質的には何も起きていないのだが・・・先日の政府系ファンド会長就任といい経済への介入姿勢が強い。
利上げについては批判しながらも半ば容認している感があるが、この流れはあまり頂けない。
国の金を自分の財布化しようとしているようにも思える・・・。
また、ロシアとの関係改善というのも考えようによってはバッドニュースである。
ロシアと親しくするということは、即ちアメリカとの関係悪化に繋がりかねないからだ。
両方と仲良くやっていけるならベストなのだが・・・。
指標結果発表
9月18日 16:00 トルコ7月小売販売(前年比)
予想+0.1%に対し、今回+1.3%。(前回-0.2%)
9月18日 16:00 トルコ7月小売販売(前月比)
予想+6.1%に対し、今回+3.1%。(前回+4.6%)
前月比はちょっと伸びてるけど、重要な前年比がイマイチ。2017年11月以来、8ヶ月ぶりの低水準。
指標全体としてみれば、ややネガティブといったところ。
これを受けてトルコリラ
(参考)ドル円(USD/JPY)15分足
ドル円は昨日に引き続き112円を挟んでの値動き。
昨日よりもやや値動きが荒いか。
ドルトルコリラ(USD/TRY)15分足
ドルトルコリラは昨日夕方からじわりじわりと売られる展開。
指標自体はあまり大きく動いていないが、その後も売り継続で雰囲気は悪い。売りムードである。
当面は6.5を意識した攻防が続きそう。
トルコリラ円(TRY/JPY)15分足
結果、トルコリラ円もジワ下がり。一時17.3円前後へ。
現状あまり良い材料がない状況なので・・・対ドルを軸に考えると、
ドル円112 ÷ ドルトルコリラ6.5 =17.23
辺りが直近の目安。
ここを割ると17円割れが視野に入り、トルコショックからの回復トレンドに陰りが見えるので警戒したい水準である。
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