スワップ運用手法

トルコリラ円サヤ取り、いっそドル円でもアリなのでは?という話。

このブログでも何度か取り上げている、トルコリラ円のサヤ取り

為替リスクが低く、安定している一方で資金効率の低さ・ポジション整理コスト・スワップポイント変動での破綻などがデメリットとなる。

そんなサヤ取りについて・・・

スワップポイントの差額から利益を生む以上、必ずしも絶対値が高い必要はないのでは?
ポジション整理コストがネックとなるのならば、スプレッドが小さいペアの方が有利では?

というお告げがあったので、実際どうだか検証してみよう。

ちなみに思い付きで書き出したので現段階でゴールが見えてないよ。

トルコリラ円スワップサヤ取りの現在。勢力図が変わった今、現実的なのか?

 

サヤ取りとは?

別名、異業者両建て。

買いスワップポイントが高いFX会社でロング
売りスワップポイントが低いFX会社でショート

をすることによって、相場変動による差益を相殺、スワップポイントの差額分だけ吸い取るという魂胆なのだ。

その為、スワップポイント差引がプラスになるFX会社が2社存在することが前提。

トルコリラズロチのサヤ取りがアツい!

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まずはトルコリラおさらい

昨今、スプレッドの縮小中銀オペの影響でまた事情が変わって来たが、改めて現状を確認してみよう。

先週のスワップポイントは上下が激しかったので、9月8日現在のスワップポイントに基いて計算する。

買い:GMOクリック証券 105円/1万通貨
売り:マネースクウエア -91円/1万通貨

※マネースクウェア・ジャパンはサイバー攻撃対策のため新規口座開設を停止中

現状、有力なFX会社としては上記の二つだろう。差額14円/1万通貨

 

100万円運用するなら

50万円ずつ2つの口座に分け、保有ポジションは売買各10万通貨とする。

発生するスワップポイントは1日140円、月4,200円、年間51,100円。収益率は粗利で5%ちょっと。

 

ポジション整理コストは

上記レバレッジで運用した場合、それぞれ4円弱の値動きまでは許容できる。

それ以上の動きになった際、ロスカットが発生する為、資金の移動とポジションの建て直しが必要になってくる。

GMOクリック証券のスプレッドが2.9銭原則固定。マネースクエアの実質的なスプレッドが14銭(手数料込)

10万通貨のポジションを整理するのに、2,900円/14,000円のコストが発生する。

年間ポジション整理が各1回必要だと仮定すると、51,100-16,900 = 34,200円

ちょっと資金効率は残念だね、というのがここまでの話。

 

では本題、ドル円

ドル円の魅力は、スプレッドが狭い故にポジション整理コストが小さい点。

必要証拠金は大きくなるが、レバレッジを高めに設定することで収益アップ、コストダウンができるのでは、という妄想。

 

スワップポイントは・・・

買い:GMOクリック証券 41円/1万通貨
売り:DMM FX 24円/1万通貨

その差17円/1万通貨

 

ポジション整理コスト

GMOクリック証券DMM FX共にドル円のスプレッドは0.3銭原則固定

つまり1万通貨のポジションを建て直すのに必要なのは30円。

トルコリラはコストが高いので利益側を決済し、一部を損失側に補填するという前提で考えていたが、このコストならばより安全に一定額動いたら指値・逆指値で同時に決済という方法が良いだろう。

その為、一度に両口座のコストが発生し、60円/1万通貨となる。

 

レバレッジはどこまで?

50万円ずつ2つの口座に分けた場合、レバレッジを高めれば売買各10万通貨保有できる。(レバレッジ約22倍)

許容できる値動きは3円程。

得られるスワップポイントは1日170円、月5,100円、年間62,050円。

月に1度ポジション整理が必要だと仮定すると、600円×12 = 年間7,200円のコストが必要なので、差引54,850円

仮に月2回ポジション整理をしても47,650円

トルコリラと謙遜ない、むしろパフォーマンスでは勝っている。

 

流石にレバレッジ高過ぎでは・・・という人へ

7万通貨の場合

許容できる値動きは約5円。

得られるスワップポイントは1日119円、月3,570円、年間43,435円。

ポジション整理を2ヶ月に1度とすると、差引39,835円

5万通貨の場合

許容できる値動きは約8円。

得られるスワップポイントは1日85円、月2,550円、年間31,025円。

ポジション整理を3ヶ月に1度とすると、差引27,625円

 

まとめ

100万円の運用を前提にした場合

トルコリラ円10万通貨

許容できる値動き:約4円
獲得スワップポイント:51,100円
コスト差引後(年2回):34,200円

ドル円10万通貨

許容できる値動き:約3円
獲得スワップポイント:62,050円
コスト差引後(年12回):54,850円

ドル円7万通貨

許容できる値動き:約5円
獲得スワップポイント:43,435円
コスト差引後(年6回):39,835円

ドル円5万通貨

許容できる値動き:約8円
獲得スワップポイント:31,025円
コスト差引後(年4回):27,625円

 

ドル円10万通貨でも年5~6%程度のパフォーマンスなので・・・

安定志向の方には一考の余地あり。流動性も高いので、余力部分の運用と位置付けるならば魅力的。

ただしスワップポイント変動には弱い。といったところか。

まあその時はまた別の組み合わせがある、かもね。

 

ドル円サヤ取りするなら

買い口座はGMOクリック証券!

トルコリラのみならず、ドル円も高スワップポイント、スプレッド0.3銭原則固定と非常に高いスペック。

スワップポイントのみでの引き出しもOK。

GMOクリック証券

 

売り口座はDMM FX!

くりっく365などと同じく、売買のスワップポイントが同額のFX会社。

その為、売りのスワップポイントも抑えられ、サヤ取り売り口座として活躍!

DMM FX

 


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