米トルコの緊張関係が高まり、上値が重い原因となっていた米国人牧師の拘束問題。
本日、アメリカからの制裁が課され、それを悲観してトルコリラは急落・・・!
市場最安値を更新、21円台に突入する状況となった・・・。
重要指標(インフレ率)を明日に控えたタイミングでこれは勘弁してほしい・・・
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トルコ、対抗措置で更に対米関係不安!史上最安値絶賛更新中!
先日、ブランソン牧師の身柄を巡る問題でアメリカからの制裁が科され、対米関係の不安からトルコリラが下落。 詳細:牧師の身柄を巡る米制裁でトルコリラ21円台に突入!【史上最安値更新】 その後 ...
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ここまでの流れ
今回、騒動の中心となっているのはトルコで活動していたアメリカ人牧師、アンドリュー・ブランソン氏。
ことの経緯を簡単に並べると・・・
- 2016年7月のクーデター未遂に関与の疑いで、2016年10月に拘束
- その後2018年7月まで拘束が続く
- 2017年7月18日、裁判所により拘束の延長が決定
- トランプ大統領&米政府反発
- 7月25日、拘束から自宅軟禁へ
- 7月26日、トランプ大統領制裁示唆
- 7月27日、トルコ政府反発
というのが今までのあらすじ。
そして本日、法相・内相の二人に対して制裁が実施。
米、トルコ法相と内相に制裁 米牧師拘束で -ロイター 2018年8月2日
米財務省は1日、米国人牧師アンドリュー・ブランソン氏の拘束に関与したとして、トルコのギュル法相とソイル内相に制裁を科した。米政府は牧師の解放を求めており、トルコ政府への圧力を強めた。
ブランソン氏は2016年のクーデター未遂事件を起こした反政府勢力を支援した罪に問われており、前週、自宅軟禁に移されるまで21カ月にわたり収監されていた。米政府は両閣僚がブランソン氏の逮捕・拘束に関与したと批判してきた。
トルコ外務省は米国の制裁発動を「敵対的な態度」と非難し、報復する意向を表明した。両国関係はブランソン氏を巡り悪化している。
ホワイトハウスのサンダース報道官は記者団に「ブランソン牧師が不正行為をした証拠は何もない。トルコ政府による不当な拘束の犠牲者だ」と強調した。
ブランソン氏は、クーデター未遂事件を起こした反政府勢力や反政府武装組織のクルド労働者党(PKK)を支援した罪で起訴されており、トルコの裁判所は7月31日に行われたテロリズムの罪に関する審理で、同氏を自宅軟禁から解放するよう求めた申し立てを退けた。
米政府による制裁発動への懸念から、1日の取引でトルコリラは対ドルで過去最安値を更新した。
サンダース報道官によると、トランプ大統領はこの問題をエルドアン大統領と直接協議してきた。
米政府関係者によると、トランプ大統領、ペンス副大統領およびポンペオ国務長官はブランソン氏の解放に向けた合意を先月取り付けたと認識していたが、実行されなかったことから、トルコ政府への圧力を強めたという。
米国務省のナウアート報道官は、ポンペオ長官はトルコのチャブシオール外相と電話会談しており、週末にシンガポールで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会議の合間にも会談する予定だと述べた。
外国の要人に対しての制裁、中々異例な事態である。
なお、この制裁の内容というのは・・・
- 米国内の資産の凍結
- 米国人との取引を禁止
という二点。
もちろん、要人クラスになればかなりの資産を海外に持っているだろう。
そして実質的な問題よりも、要人に対して個別に制裁を科したという事実に意味がある。
結局、肝は『対米関係の悪化』(そしてその後起こり得る経済的打撃)である。
逆に、トランプサイドから見ればアメリカンパワーを示す振る舞いをすることで人気集めに繋がるので、中間選挙を意識した動きでもあろう。
トランプの横暴って、実は国内では支持されてるんだよね。
これを受けてトルコリラ・・・
(参考)ドル円(USD/JPY)15分足
先日の日銀会合で緩和縮小を予期させる内容があり一時112円まで円安に進むも、111円台半ばまで反発。
ドルトルコリラ(USD/TRY)15分足
この報道を受けて・・・というか制裁準備という情報が入った深夜の時点でドルトルコリラ5.0を突破。
見事に史上最安値の更新となった・・・。
トルコリラ円(TRY/JPY)15分足
トルコリラは22円を割れ、こちらも史上最安値を更新・21円台に突入。
この状態で明日はインフレ率の発表を控えているとか、マジでヤバい。
運用のメインをサヤ取りにシフトしていて良かった・・・本当に良かった・・・。
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