さて、スワップ派の皆様を悩ませる命題、レバレッジ。
1~2倍ならロスカットのリスクはない。でも、もうちょっと利益が欲しい・・・!そんな欲望との闘い。
トルコリラに関して言えば、ぼくは100万円に対して15万通貨の運用をしている。レバレッジにして約6倍、スワップ派の中では比較的ハイレバの部類に入るのではないだろうか。
参考:トルコリラ、どこまで下落して大丈夫?ロスカットルールを確認しよう。
そんな中先日の南アフリカ利上げに伴う南アランドのスワポ増加を受けたりして、もっと利益率を高められるのでは?なんて欲が出てきているところ。
特に、南アランドのスワポ増加についてはリスク分散・長期的に見た収益の安定化という観点で非常に魅力的なところ。
そこで、トルコリラと南アランドを混ぜたポートフォリオについて考えてみた。
資金は100万円・スワポ・ロスカット等の計算はインヴァスト証券のトライオートとする。
参考:トルコリラおすすめFX会社は?取引ルールとスワップポイントで比較!
まずはトルコリラ・南アランド単独のパフォーマンスを再確認。
トルコリラ
1万通貨あたりのスワポは110円。
ここのところ1トルコリラ=39円台で推移している。ちょっと高めに40円とする。
上述した条件に従い、15万通貨を買うとスワポ日額1,650円。30日で49,500円。
ロスカットが発生するのは1トルコリラ=34.933円。
南アランド
1万通貨あたりのスワポは14円。
このところ7.0~7.6円くらいで推移している。計算しやすいので7.5円とする。
トルコリラと同じレバレッジを掛けると80万通貨。スワポ日額1,120円。30日で33,600円。
ロスカットが発生するのは6.750円。
所感
単純に同レバレッジでのスワポが約1.5倍というのもさることながら、直観的にも『トルコリラ34.933円』よりも『南アランド6.750円』の方があり得そうな数字、という危機感がある。
レバレッジ水準を維持したまま案分を考える
とりあえず半分ずつにしてみた
トルコリラ7.5万通貨、南アランド40万通貨。スワポ日額は1,385円。30日で41,550円。
両者が同じ比率で下落、つまりドル/トルコリラと南アランド/ドルが変動しないまま単純に円高になった場合は、トルコリラが1円下落すると南アランドは0.375円下落することになる。
この場合、『1トルコリラ=36.977円、1南アランド=6.291円』の時点でロスカットが発生する。
くどいが、メリットはトルコリラのスワポが減少しても収支が安定することと、南アランド単独の下落に強くなること。
デメリットは利益の減少と、トルコリラ単独の下落に弱くなること。これは南アランドの必要証拠金が割高なことに起因する。
ちょいトルコリラ増しコース
トルコリラ10万通貨、南アランド27万通貨。スワポ日額は1,478円。30日で44,340円。
ロスカットレートは『1トルコリラ=36.496円、1南アランド=6.186円』
割とトルコリラ中心コース
トルコリラ12万通貨、南アランド16万通貨。スワポ日額は1,544円。30日で46,320円。
ロスカットレートは『1トルコリラ=35.955円、1南アランド=5.983円』
やだやだ!トルコリラ単独運用より収入減るのはやだ!というあなたへ
トルコリラ7.5万通貨だと
南アランド60万通貨と併せて、トルコリラ単独15万通貨を上回る。スワポ日額は1,665円。30日で49,950円。
ロスカットレートは『1トルコリラ=38.066、1南アランド=6.775円』
リターンの割にリスク高すぎだろ・・・
トルコリラ10万通貨だと
南アランド40万通貨と併せて、トルコリラ単独15万通貨を上回る。スワポ日額は1,660円。30日で49,800円。
ロスカットレートは『1トルコリラ=37.440、1南アランド=6.540円』
トルコリラ12万通貨だと
南アランド25万通貨と併せて、トルコリラ単独15万通貨を上回る。スワポ日額は1,670円。30日で50,100円。
ロスカットレートは『1トルコリラ=36.804、1南アランド=6.301円』
結論
トライオートFXのルールにおいて、南アランドは貨幣価値に対する必要証拠金額が大きくなる。
その為トルコリラに対してロスカットのリスクが高く、『収益の安定化』という意味では混合することに意味が出るが、『収益の最大化』『リスク分散』という意味においては、手放しに勧められるものではない。
『収益の最大化』という意味においては、トルコリラの比率を高めに設定することが望ましい。(その場合、収益の安定化との両立は相反する。)
個人的には、『ちょいトルコリラ増しコース~割とトルコリラ中心コース』かつIPO分で資産を多めに見積もる、というのが許容できるリスクとしては限界かな、と思う。
むしろそれでもリスクを多めに取っているくらいなので、プラス『やだやだ!』まで踏み込むのはお勧めしない。
最新のスワップポイントランキングをチェック!
トルコリラ円
-
-
トルコリラ円(TRY/JPY)最新スワップポイントランキング|スワポが最も高いのは?
>ランキングまでジャンプ< 高いスワップポイントが魅力の、トルコリラ。 高金利通貨の中でも特に高い政策金利 & スワップポイントが人気の通貨である。 せっかく運用す ...
続きを見る
南アフリカランド円
-
-
南アフリカランド円(ZAR/JPY)最新スワップポイントランキング|スワポが最も高いのは?
>ランキングまでジャンプ< 高いスワップポイントが魅力の、南アフリカランド。 トルコリラよりも落ち着いた値動きなのが魅力である。 そんな南アフリカランド、せっかく運用するな ...
続きを見る
メキシコペソ円
-
-
メキシコペソ円(MXN/JPY)最新スワップポイントランキング|スワポが最も高いのは?
>ランキングまでジャンプ< 高いスワップポイントが魅力の、メキシコペソ。 南アフリカランドよりもちょっとスワップポイントが高く、トルコリラよりも値動きが落ち着いている割とい ...
続きを見る