スワップ運用手法

円高リスク回避!100万円で組むトルコリラ円・ドル円ポートフォリオ

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先日の記事でトルコリラ円と併せてドル円ショートを持つことで円高のリスクをヘッジするという案について触れた。

今日は実際にポートフォリオとして保有する数量について考えてみたい。

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おさらい:ドル円ショートの意義

トルコリラ円と一言に言っても、実際には『円→ドル→トルコリラ』という流れで取引が行われると思って頂きたい。(イメージ上は)

その為、『トルコリラ円の下落』と言っても、『ドルに対してトルコリラが下落(トルコリラ安)』と『ドルに対して円が上昇(円高)』の二つの要素があるのだ。

そこでドル円のショートポジションを持っていれば、『円高によってトルコリラ円が下落』してトルコリラ円に対して評価損が発生しても、同時に『円高によってドルが下落』することでドル円に対して評価益が発生する。この二つを相殺させてスワポの甘い汁だけを啜ろうという考え。

疑似的にドルトルコリラの通貨ペアを作っているようなものだが、ヒロセ通商などでドルトルコリラを取引するよりもずっと条件がいい。

 

資金150万円、トルコリラ15万通貨、ドル円5万通貨

タイトルの100万円は一旦置いといて、前回もこのくらいでは?と当たりを付けてみたこの割り振り。必要証拠金は46万円。

仮に、2016年4月現在のレートで「1トルコリラ=38円」「1ドル109円」で購入したとしよう。

まずは、以前の記事でも登場したこの表から。

参考:最安値を更新したトルコリラ。ドル抜きでリスク分散は語れない。

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横軸がドルトルコリラ、縦軸がドル円のレート。各セルの中がトルコリラ円のレート、というものだ。

この表のトルコリラ円のレートを『上記ポートフォリオの評価損益』に置き換えたものが以下。

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濃い赤ゾーンがロスカット発生レート。なお、一番右の青っぽいところが200万以上の評価益、二番目の帯が100万円以上の評価益。

ご覧の通り、ほぼ縦に分かれている。つまりドル円のレートの影響をあまり受けず、単純にドルトルコリラの相場によって変動することが分かる。

利益は『100万円で10万通貨』相当

当たり前の話だが150万円に対してトルコリラ15万通貨なので、100万円に対して10万トルコリラ相当のスワポが発生することになる。(正確にはドル円ショートでマイナススワップが発生する為約9.5万通貨)

100万円に対して10万通貨の場合、8.4円の下落でロスカットとなる為、この表の中での安全率にはあまり変化がないように思えるのだが『ドル円が100円を割る』事態になった場合の体力は非常に高まる。

(2016年7月追記:Brexitなどで実際に割りかねない事態になってきた。というか一瞬割った。)

 

おすすめ:資金100万円でトルコリラ15万通貨、ドル円5万通貨

従前の100万円の運用資金に対し単純にドル円ショートポジションのみを足したらどうなるか。

もう一度上記の表を見てみよう。

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実はこの黄色のゾーンは『資金100万円でも耐えられるゾーン』だ。(ピンクはアウト)

ドルトルコリラ=3.1の過去最低水準までであれば、例えドル円が80円になろうともロスカットにならない。(むしろ円安の方がリスクになる。)

この運用であれば、運用効率を確保したままスワポを円高リスクをヘッジすることができる。トルコリラ安には弱くなるが。

とはいえ、証拠金を12万円足せばドルトルコリラ=3.2にも耐えられるので、かなりの堅牢さではないだろうか。

少なくとも、下手にドルトルコリラのポジションを持つよりも遥かに建設的なリスクヘッジと言えるだろう。

ちなみに僕はこの比率でポジションを持ち直した。おすすめ。

関連:円高リスク回避!100万円で組むトルコリラ円・ドル円ポートフォリオ / トルコリラ円・ドル円ポートフォリオを考察する

ちなみに、ドル円3万通貨くらいだと?

詳細は割愛するが、円安トルコリラ安に対する許容度が高まる反面で円高への耐久性が下がる。

結論としては中途半端というか、リスクヘッジとしては機能しない(トルコリラ単体と同程度)と言っていいだろう。

 

更に攻める:100万円でトルコリラ20万通貨。

この時ドル円は67,000通貨。必要な証拠金は614,800円。

ドルトルコリラ=3.0までならオッケー、3.1でアウト。うーん、ちょっと危険

 

ドル円ショートを持つことのメリット

円高に強くなるというのも大きなメリットだが、嬉しい副作用として『トルコリラ円とドル円が評価損益を相殺するので、全決済した時の原資の増減が少ない』ということが挙げられる。

含み損を抱えても確かにスワップは産み出されるが、何かで資金が必要になって全決済せざるを得ない場合には含み損分だけ原資が目減りする。

対して、ドル円を持っておけば評価損益が±ゼロに近づくので、そういったリスクも低減できるというのは嬉しいことだろう。

また、ドル円ポジションを持つことで必要証拠金が増加する為、プラスに捉えればロスカットされた時に口座に残る金額が大きくなるとも受け取れる。その分ロスカットの可能性が高くては意味がないが、上述した通りその懸念は少ないだろう。

後日談

実際に円高になってその効果を身をもって実感した。おすすめ。

 

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関連:トルコリラおすすめFX会社は?取引ルールとスワップポイントで比較!


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