僕がトルコリラによるスワップ運用を始めたのが、2016年1月8日。
ほぼ1年間運用していた訳だが、毎月の振り返りとは別に一年間の運用実態をまとめて振り返ってみたい。
なお、毎月の振り返りは以下をご参照。
トルコリラ運用実態2016年1月~4月
トルコリラ運用実態2016年5月
トルコリラ運用実態2016年6月
トルコリラ運用実態2016年7月
トルコリラ運用実態2016年8月
トルコリラ運用実態2016年9月
トルコリラ運用実態2016年10月
トルコリラ運用実態2016年11月
トルコリラ運用実態2016年12月
2016.1 あの頃は良かった
僕がトルコリラ運用を始めた2016年1月は、トルコリラがついに40円割れ!史上最安値!!なんて言われていた頃だった。
そしてスワップポイントも110円台と、今の1.5倍近い水準で付与されていたのである・・・。
当時僕は100万円で15万通貨×2回を建て、30万通貨(平均レート38.530)・証拠金200万円という状態で運用を開始したのだった。
この赤字箇所、あとでテストで出るので頭の片隅に入れておくように。
2016.4 円高対策に行き着く
2016年中盤はは米利上げ・日銀追加緩和のダブルするする詐欺に遭い、円高ムードむんむん。
4月頃になってようやく『トルコリラ円の下落にはトルコリラ安と円高の二通りがある』という至極当たり前のことに気付き、ここからトルコリラ円(TRY/JPY)ロングをドル円(USD/JPY)ショートでヘッジする(つまり疑似的なドルトルコリラ(USD/JPY)ポジション)スタイルに行き着く。
今でも非常に有効な方法だと思いつつも、これで欲張って失敗する場面も多々あった・・・。
ドル円ショートは上で掴んで下で売る、もしくは同値決済。半端に持ち直したりは考えずに一度だけと思うべし。
反省を踏まえ、一度まとめ直そうかと検討中。
ダウトオール首相辞任
ゴールデンウィークをのんびり過ごすミセスワタナベを狙い撃ちするかのようなタイミングで、エルドアン大統領の側近だったダウトオール首相が辞任するとの報道があり、トルコリラは暴落。
2016年最初のハードパンチだったのではないだろうか。非常に印象的な出来事。
2016.6.24 まさかのBrexit
イギリスまさかのEU離脱!全面円高でドル円は一時100円割れ!
事前の世論調査では残留優位と報じられていた中、全世界の予想を覆してイギリスのEU離脱が決定。
圧倒的リスクオフムードになり、円高・トルコリラ安という最悪の状況に・・・。もっとも、トルコリラよりもポンド・ユーロに走った衝撃の方が遥かに大きかったのだが。
2016.7.16 まさかのクーデター
そして2ヶ月連続のハードパンチ。トルコにとっては2016年最強に強烈な一撃だった。(現地時間は2016年7月15日)
元々テロ等頻発はしており治安面での不安はあったのだが、これを引き金に政治不安にまで広がりながらトルコ不信が拡大。そして各社による格下げ、各種指標の下落に続いていく・・・。
2016.3-9 翌日物貸出金利の引き下げ
2016年3月から9月まで、実に7ヶ月連続でトルコの翌日物貸出金利(上限金利)が引き下げられた。
これにより、各社のスワップポイントは軒並み低下。1月頃110円前後だったスワップポイントも70円前後に。
資金に対する収益率において、トルコリラと南アランドの差がかなり小さくなった。
2016.11.9 まさかの米大統領選トランプ氏勝利
クリントン氏勝利が確実視されていた米大統領選だが、トランプ氏が圧勝するという予想外の結果に終わった。
これを受けてトランプショック、そしてトランプラリーとドル円は乱高下し、僕のドル円ショートは焼き殺され、ドルトルコリラ(USD/TRY)も大幅なトルコリラ安となっていった。
2016.11.24 トルコ政策金利引き上げ
2016年11月のトルコ政策金利はまさかの利上げ!スワポ増加来る?
トランプラリーによる米長期金利の上昇・トルコリラ安への通貨防衛策としてか、市場の予想を裏切ってトルコの政策金利(1週間物レポ金利及び翌日物貸出金利)が引き上げられた。
しかし、トルコリラ上昇の効果はあまりなく、スワップポイント上昇にも繋がらなかった・・・。
1年間の通貨の動き(日足)
ドル円(USD/JPY)
ドルトルコリラ(USD/TRY)
トルコリラ円
それぞれの値動きへの影響を加味し、『Brexit』『クーデター』『米大統領選』を2016年三大ショックとしたい。
(主要イベントをチャート上に追記。)
結果、2016年末の口座状況
2016年12月の振り返りにもある通り。
ドル円ショート ポジションなし
証拠金預託額 1,599,754円
有効証拠金額 1,103,554円
評価損益 -496,200円
今年の入金額が200万円+50万円+15万円。計265万円なので、含み損を計上すると1,546,446円の損失!!!(確定で1,050,246円の損失。)
しかし、この多くはドル円で下手こいた損失なのである・・・。
みんな大好き、たられば話
1月に買ったトルコリラをそのまま持ち続けていたら、どうだっただろうか?冒頭を振り返ると・・・
30万通貨(平均レート38.530)・証拠金200万円という状態で運用を開始
インヴァスト証券の12月末のトルコリラ円終値が33.084円なので、含み損が1,633,800円。
期間損益報告書によると2016年のスワップポイントが982,354円なのだが、これにはドル円ショートのマイナススワップ(マイナス要因)・45万通貨保有していた時期(プラス要因)・ノーポジだった時期(マイナス要因)も含まれている。
凄く雑に、三つの変動要因が±0だったと仮定すると、差引651,446円の損失。うん、下手に動かない方がいいという典型的な例である。
とはいえ、マイナスはマイナス。これが2017年に反転してくれるか?そこが全ての問題だ。
トルコリラ円日足は雲を抜けているので、このまま上昇ムードになってくれることを祈る!
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