3月31日、トルコで統一地方選挙が行われた。
地区の議員や市長などを選出するものだが、実質的には国民がエルドアン政権を評価する信任投票の色が濃い。
エルドアン大統領率いる与党・AKPが勝利すればイベント通過による買い戻し期待、敗北すれば政治混乱によるトルコリラ売りが予想されていた。
結果、選挙全体としては無事にAKPが勝利。
この記事を書いている09:00現在ではほぼ無風だが、リスク回避で売られたポジションの買い戻しで少しずつ上昇することが期待される。
ポイント
- 選挙全体ではエルドアン大統領率いる与党・AKPが勝利
- 大統領選同様に都市部で与党が苦戦、内陸部で強い
- 首都アンカラの市長選は与党敗北
- 最大都市イスタンブール市長選は接戦だが与党勝利見込み
開票速報:全体では与党AKPが勝利の見込み
オレンジ色の部分が与党・AKPが勝利した地域で、赤色の部分が野党・CHPが勝利した地域。
西部の都市部では野党が優勢なのが分かる。
全体としては、AKPと同盟政党であるMHPが合計で51%超の票を獲得し無事に過半数を確保した。
与党連合(国民同盟)が51.67%(開票率99.01%時点)
野党連合が37.53%(開票率99.01%時点)
残り10%あまりの票はその他の政党に入っている。
参考:アナトリア通信社
選挙速報の情報は、トルコの国営メディアであるアナトリア通信社のデータを使用している。
http://secim.aa.com.tr/
都市部では与党AKPが苦戦
首都アンカラの市長選では与党敗北
その差は4%弱と僅差ではあったが、野党CHPの候補者の勝利がほぼ確定的。
首都の市長となると国政にもある程度の影響力があるので、たかが市長と無視はできない。
日本でも最近は大人しいが、東京都知事がある程度の影響力を持っているような感覚だ。
最大都市イスタンブールは接戦、与党優勢か?
一方、トルコ最大の都市であるイスタンブールは極めて僅差。
序盤は与党AKPが有利だったのだが、開票の後半になると野党CHPが巻き返してその差0.05ポイント。
なお、イスタンブール市長選のAKP候補者は2016年から2018年まで首相を務めたユルドゥルム氏である。
※トルコの首相制は、国民投票によって2018年に廃止。
これらを受けてトルコリラは・・・
※05:00と表示されている辺りが先週金曜日と4月1日月曜日の境界
地方選を受けての週明けは、極端なスプレッド拡大もなく平穏なトーンでスタート。
今現在はまだ大きな動きはないが、欧州・NYタイムを通じて買い戻しの動きに期待ができそうだ。
まとめ
- 選挙全体ではエルドアン大統領率いる与党・AKPが勝利
- 大統領選同様に都市部で与党が苦戦、内陸部で強い
- 首都アンカラの市長選は与党敗北
- 最大都市イスタンブール市長選は接戦だが与党勝利見込み
概ね予想通りというところで、無事にイベント消化。
激動を覚悟していた人にとっては肩透かし感があるかもしれないが、トルコリラの値動きも非常に平和だったと言えるだろう。
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