2016年10月20日、トルコ10月の政策金利が発表された。
翌日物貸出金利(上限金利)の引き下げが続く中、今月も続けて引き下げ、更に一部では一週間物レポ金利(いわゆる「政策金利」さえ)0.25ポイント引き下げられるのでは?との噂さえ出ていた。
参考:2016年9月のトルコ政策金利、7ヶ月連続の翌日物貸出金利引き下げ・・・!
2016年10月のトルコ政策金利
一週間物レポ金利:7.50% → 7.50% (予想7.5%)
翌日物借入金利:7.25% → 7.25% (予想7.25%)
翌日物貸出金利:8.25% → 8.25% (予想8.00%)
予想に反し翌日物貸出金利は据え置きとなった!
そして、一週間物レポ金利も無事据え置き。これでスワップポイントの低下も歯止めが掛かるだろうか。
というか掛かって。むしろ上がって。
参考:トルコ翌日物貸出金利の推移(2016年)
3月:10.50%(-0.25)
4月:10.00%(-0.50)
5月:9.50%(-0.50)
6月:9.00%(-0.50)
7月:8.75%(-0.25)
8月:8:50%(-0.25)
9月:8.25%(-0.25)
10月:8.25%( - / 今回)
関連記事
2016年9月のトルコ政策金利(冒頭リンクと同記事)
2016年8月のトルコ政策金利
2016年7月のトルコ政策金利
2016年6月のトルコ政策金利
2016年5月のトルコ政策金利
市場の反応
ドルトルコリラ
トルコリラ円
参考:ドル円
当初0.25ポイントの引き下げが予想されていただけに、市場の反応はトルコリラ買い!
金利の引き下げにはインフレの抑制という効果もあるのだが、金利維持という事実がそれ以上に好意的に受け止められたということだろう。
しかし34円台及びドルトルコリラ3.0回復には至らないのであった・・・
背景
2分でわかるアメリカ マーケット: トルコリラ高の理由、ユーロ軟調 -マネースクウェア・ジャパン 2016年10月20日
トルコリラは対米ドルで最安値水準から戻しました。対円でも上昇しました。トルコの中央銀行が本日20日、金融政策会合を開きます。政策金利の翌日物貸出金利を0.25%引き下げるとの予想が優勢でしたが、ここにきて3つの政策金利を全て据え置く可能性が高いとの見方が増えました。エルドアン大統領の複数の顧問と中央銀行の幹部が、相次いで「利下げを止める必要がある」と発言したことが背景です。
今回の据え置きにはこんな背景がある模様。とは言え、気になるのは更にその背景。
悪い妄想をすれば『クーデター、ジャンク級への引き下げにより資金が流出し、経済への悪影響があることから、資金を呼び戻す・これ以上の流出を食い止めるには据え置きしかない』みたいな理由だと、非常にネガティブ。
この辺りの情報が出てきてほしいところである。
余談
大統領権限強化の法案提出へ=一部野党も支持-トルコ -時事通信 2016年10月19日
トルコのユルドゥルム首相は18日、大統領の権限を拡大する新たな「大統領制」の導入に関し、イスラム系与党・公正発展党(AKP)が「憲法改正と大統領制を含む法案を国会に間もなく提出する」と述べた。法案をめぐっては、野党の一部が反対しない姿勢を示したため、改憲に向けた国民投票に付される可能性が高まっている。
(ソース記事は削除された模様)
こちらはまた、エルドアン大統領の独裁色が強まりそうなキナ臭めのニュース。
今後の動向に注目。
ほんとに余談
出張先で無線環境がすこぶる悪く、チャート画像はリサイズせずトリミングのみなど雑なので後日差し替え予定。
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