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トルコ政策金利は据え置き!トルコリラ上昇で20円台回復【週刊スワップポイント2019.1.14-18】

アップルショックは一段落したものの対米関係や政策金利などから警戒感が漂い、先週はトルコリラ20円割れでクローズしてしまった。

そんな中、今週の『週刊スワップポイント』のトピックスは・・・

  • シリア・クルド人問題、安全地帯の設置で決着見通し
  • 利下げ懸念の政策金利は無事据え置き
  • その他指標は軒並み微妙

ざーっとまとめると・・・

  • 指標は全般的に微妙。
  • 先揉めていたアメリカ軍のシリア撤退とクルド人への攻撃禁止問題は、ひと悶着ありながら解決の兆し。
  • 対米関係の緊張も解れ、一先ず安心。
  • また、利下げが懸念されていたトルコ政策金利も無事に据え置き。
  • シリア問題の軟化、政策金利の据え置きが好感され、トルコリラ上昇の要因となった。

・・・といった感じ

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シリア・クルド人問題、安全地帯の設置で決着見通し

トランプ氏、トルコをけん制 クルド勢力攻撃めぐり -日本経済新聞 2019年1月14日

トランプ米大統領は13日、シリアの過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討作戦で米軍と協力関係にあるクルド人勢力に対し、トルコが攻撃に踏み切った場合には「トルコに経済面で打撃を与える」とツイッターへの投稿で警告した。

米軍のシリア撤収後もクルド人勢力がIS掃討に専念できる環境をつくるため、トルコをけん制した。

(抜粋)

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39988470U9A110C1FF8000/

トルコ大統領、シリア北部に「安全地帯」設置の意向表明 -AFP BB News 2019年1月15日

トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は15日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が提案したシリア北部の「安全地帯」をトルコが設置する方針を表明した。

エルドアン大統領は、前日の14日夜にトランプ大統領と電話会談を行い「かなり前向きな」話し合いができたと明かし、「対シリア国境沿いに30キロの安全地帯を…わが国が設置する」と述べた。

(抜粋)

http://www.afpbb.com/articles/-/3206536

簡単に言うと・・・

  • トランプ大統領「シリアから撤退はするけどクルド人攻撃はするな」
  • エルドアン大統領反発
  • トランプ大統領「攻撃したらトルコを経済的に破滅させる」
  • エルドアン大統領「安全地帯設置するからどうにか」
  • トランプ大統領「よし」

という流れ。

とりあえずは揉めていた問題に一つの解決策が見出せたので、米トルコ関係は改善の兆し

これはトルコにとって素直にプラス要素である。

 

利下げ懸念の政策金利は、無事据え置き!

1月16日 20:00 トルコ1月政策金利(1週間物レポ金利)

予想24.00%に対し、今回24.00%(前回24.00%)

1月16日 20:00 トルコ1月翌日物貸出金利

予想25.50%に対し、今回25.50%(前回25.50%)

1月16日 20:00 トルコ1月翌日物借入金利

予想22.50%に対し、今回22.50%(前回22.50%)

 

インフレ改善に伴い政策金利の引き下げが懸念され、トルコリラがやや下落する原因となってていたが、無事に据え置き

中銀の声明も必要に応じて引き締めというスタンスで、心強いものだったこともありトルコリラは買い戻された。

 

その他指標は軒並み微妙

1月14日 16:00 トルコ11月工業生産(前年比)

予想-4.4%に対し、今回-6.5%(前回-5.7%)

1月15日 16:00 トルコ11月小売販売(前月比)

予想+0.5%に対し、今回+0.1%(前回-2.6%)

1月15日 16:00 トルコ11月小売販売(前年比)

予想-6.2%に対し、今回-6.3%(前回-7.4%)

 

  • 工業生産:2ヶ月連続で前年比マイナス成長と、いただけない状況。
  • 小売販売:前月比では僅かにプラスながら、前年比では2ヶ月連続のマイナス。

とまあ、指標はどれも悪い。

総じて『制作金利据え置きだったのだけが救い』という状況。

・・・と言いたいところだが、長い目で見てこの状況を改善するにはインフレ改善・政策金利の正常化をして通貨価値の回復をしていくことが求められるだろう。

 

政策金利を引き下げるのはスワップ派にとって抵抗感があるが、インフレに合わせて適切に引き下げることは、トータルでは経済・そしてトルコリラ自体の上昇に繋がる。

(というか、超高金利が長く続くと経済が疲弊してしまうので、程々に抑える必要がある。)

 

これらを受けて各通貨の反応

トルコリラ円(TRY/JPY)1時間足

対米関係の改善・そして政策金利の据え置きを受けて大きく上昇。

20円超えはおろか、週末には20.5円をも超えてきた。

しかし、トルコ起因の要素もあるが円安の恩恵を受けている部分もあるので、ぬか喜びはできない。

本音は21円、22円と行って欲しいのだが、現実的にはまずは20円キープをといったところだろう。

 

南アフリカランド円(ZAR/JPY)1時間足

1月17日には南アフリカでも政策金利の発表があったが、予想通りの据え置きで大きな動きはなし。

円安の流れに乗って南アフリカランド円も上昇した、という形である。

 

メキシコペソ円(MXN/JPY)1時間足

メキシコペソ円も円安の流れに乗ってじわじわ上昇し、11月以来の5.7円台に回復。

このまま6円台に回復して欲しいものだ。

 

来週のポイント

  • トルコには目立った指標なしだが、対米関係の行方は見ておきたい
  • 1月23日、南アフリカインフレ率
  • 1月21日の中国GDPも一応警戒を

トルコ的には大きなイベントはないが、南アフリカがインフレ率・関係の深い中国のGDP成長率を控えているので、動きが出てくる可能性がある。

 

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