先週はトルコの政策金利が据え置きされ、お陰でトルコリラは20円台を回復。
その流れを受けて、今週の『週刊スワップポイント』のトピックスは・・・
- トルコ:指標は相変わらずパッとせず
- 南アフリカ:インフレは減速
- アメリカ:政府機関閉鎖解除でドル上昇
ざーっとまとめると・・・
トルコ自体に目立った材料はなかったが、米政府機関閉鎖が解除される見通しで緩やかなリスクオンムード。
高金利通貨は軒並み上昇し、トルコリラは21円の回復が見えてきた。
一方南アフリカではインフレ率が発表され、改善。これも上昇の後押しとなった。
・・・といった感じ。
トルコ:指標は相変わらずパッとせず
1月21日 23:30 トルコ12月中央政府債務
予想11億トルコリラに対し、今回11億トルコリラ。(前回10億トルコリラ)
1月23日 16:00 トルコ1月消費者信頼感
予想59.5に対し、今回58.2。(前回58.7)
1月24日 18:40 トルコ12月自動車生産(前年比)
予想情報なし、今回-5.4%。(前回-21.2%)
1月25日 16:00 トルコ1月景況感
予想92.9に対し、今回93.0。(前回91.5)
1月25日 16:00 トルコ1月設備稼働率
予想74.2%に対し、今回74.4%。(前回74.2%)
- 中央政府債務:前月まで3ヶ月連続の債務減少傾向だったが、ここにきて反発
- 消費者信頼感:予想を下回り、5ヶ月連続で60前後の低水準
- 自動車生産:前回よりはマシだが、引き続き前年比マイナス
- 景況感:僅かに改善こそしているが、100を割っているので喜べはしない
- 設備稼働率:こちらも若干改善しているが、良い水準とは言い難い
青字:ポジティブ、赤字:ネガティブ、黒字:微妙
・・・とまあ、いまいちパッとしない指標が並んだ。
いくつかの指標が上向き始めているので、ぼちぼち回復してくれると良いのだが・・・。
南アフリカ:インフレは減速
1月23日 17:00 南アフリカ12月インフレ率(前月比)
予想-0.18%に対し、今回-0.2%。(前回+0.2%)
1月23日 17:00 南アフリカ12月インフレ率(前年比)
予想+4.5%に対し、今回+4.5%。(前回+5.2%)
1月23日 17:00 南アフリカ12月インフレ率コア(前年比)
予想+4.5%に対し、今回+4.4%。(前回+4.4%)
一方、1月23日に発表された南アフリカのインフレは前月比マイナス、前年比も減少と減速(改善)した。
これは単純に南アフリカ経済にとって好感すべき事態。
将来的には政策金利の引き下げ・スワップポイントの減少に繋がるかもしれないが、その分通貨価値は上がる要因である。
アメリカ:政府機関閉鎖解除でドル上昇
つなぎ予算署名で一部解除へ アメリカの政府機関閉鎖 -FNN 2019年1月25日
アメリカのトランプ大統領は、1カ月以上閉鎖している政府機関の一部を再開させるためのつなぎ予算案に署名すると表明した。
トランプ大統領は、「われわれは政府閉鎖を終わらせ、政府機関を再開させる合意に達した」と述べた。
トランプ大統領は25日、記者会見を開き、政府機関を2月15日までの3週間にわたって再開させるつなぎ予算案に署名すると表明したうえで、「速やかに給料を返済する」とアピールした。
一方、メキシコ国境の壁建設については、引き続き、与野党で協議するとしたうえで、合意が得られなければ、再び政府を閉鎖し、非常事態宣言を発令すると強調した。
ワシントン・ポストは、「トランプ大統領の負けだ」と論評している。
12月か継続していた、メキシコの壁建設・予算案を巡る米政府機関の閉鎖問題。
ここに来てようやく解決の糸口が見えた。
署名が行われることが正式に報じられたのは週末だったが、週明けから既に予想されており、期待のドル買い&リスクオンムードが続いていた。
今週はトルコリラ・南アフリカランド・メキシコペソ共にこの恩恵で上昇ムードだったと言えよう。
これらを受けて各通貨の反応
トルコリラ円(TRY/JPY)1時間足
トルコリラは週序盤こそ苦戦したが、中盤以降は緩やかに上昇。
一時20.87円付近にまで到達し、昨年末の水準まで回復。年初のアップルショックから完全に回復したことになる。
このまま21円まで回復してほしいところ・・・!
南アフリカランド円(ZAR/JPY)1時間足
南アフリカランドもインフレ改善を引き金に大きく上昇、8円台に乗せてクローズした。
8円台は昨年12月14日以来、約1月半ぶり。
メキシコペソ円(MXN/JPY)1時間足
メキシコペソ円もまあまあ堅調である。
週末こそ失速したが、一時5.8円乗せ。これは昨年10月以来、約3ヶ月ぶりである。
来週のポイント
- 1月30日 トルコインフレレポート
- 1月31日 04:00 FOMC金利発表
- 2月1日 22:30 米雇用統計
およそこんなところだろう。
2月は珍しく1日に雇用統計があるのでお見逃しなく。
前日のFOMC金利発表と合わせて、来週もドルの動きに注目。
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