11月24日(日本時間25日)、S&Pとムーディーズによる南アフリカの格付けが発表された。
先の、ズマ大統領によるゴーダン財務大臣の解任、後任のギガバ財務大臣の金融政策への不信などから格下げが噂されていたが・・・
なお、前日の23日にはフィッチも格付けを発表し、ジャンクで据え置いている。こちらは元々ジャンクなのであまり注目されていない。
政策金利も発表
日を同じくして、11月24日10:20には南アフリカの政策金利が発表された。
11月24日 10:20 南アフリカ11月政策金利
予想6.75%に対し、今回6.75%。(前回6.75%)
結果は予想通りの据え置き。
7月に7.00% → 6.75%へのサプライズ利下げがあって以降、9月・11月の発表は2回連続据え置きとなった。
南アフリカのインフレ率は4%台と、トルコに比べて落ち着いているので当然なのだが、スワップポイントではちょっと劣るので物寂しくもある。
S&Pは格下げ・ムーディーズは据え置きだが。。。
S&P:南アの格付けを1段階引き下げ-ムーディーズも見直し -ブルームバーグ 2017年11月25日
米格付け会社S&Pグローバル・レーティングは24日、南アフリカ共和国の自国通貨建て債務格付けを1段階引き下げて投機的水準の中で最も高い「BB+」にすると発表した。格付け見通しは「ステーブル(安定的)」とした。従来の格付けは「BBB-」。外貨建て債務格付けについても「BB」に1段階引き下げた。
また、ムーディーズ・インベスターズ・サービスも同国の格付けを引き下げ方向で見直すと発表。同社の格付けは投資適格級で最も低い「Baa3」で、投資適格級の格付けを失う恐れが出てきた。両社が共に投資不適格級に引き下げれば南アは米シティグループが算出する世界国債インデックスなどから除外され、最大1000億ランド(約7900億円)の資金流出を招く可能性があると、シティのエコノミスト、ジーナ・シューマン氏は指摘した。
南アでは与党アフリカ民族会議(ANC)の党大会を来月に控え、党内での権力争いが激化し、経済立て直しへの取り組みに悪影響を与えている。格付け会社は党大会に加え、来年2月に発表される予算の内容を注視している。
ランドは24日、対ドルで一時1.9%下落。今年半ば以降で7%余り下げている。フィッチ・レーティングスは23日、南アの格付けを投資不適格級で最も高い「BB+」、格付け見通しを「ステーブル」に据え置いた。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-11-25/OZY2W96JIJUO01
S&P:BBB- → BB+
ムーディーズ:Baa3 → 引き下げ方向で見直し
フィッチ → BB+ → BB+
という結果に!
ムーディーズは今回決着を付けることはなく、引き下げ方向で見直しとのこと。
格下げなら格下げで(格付けに関しては)悪材料出尽くし、据え置きならめでたしめでたし、だったのだが、若干モヤモヤする着地に。
これらを受けて南アランド
ドル南アランド(USD/ZAR)15分足
これらの発表を受け、南アランド急落!
とはいえ、10月末から両社ジャンクとの観測があり、その時点で14を突破していたので安値更新という訳ではない。
※なお、その後両社据え置きでは?という楽観的観測 → S&Pジャンク観測と推移し、最終的には概ね予想通りとなった。
参考にドル円(usd/jpy)15分足
こちらは111円台前半から中盤の小幅な動き。
南アランド円(ZAR/JPY)15分足
こちらも急落し、再び8円割れ。
ドル南アランド同様、直近の安値としては11月13日に7.7円台を付けているのでそこから見ればまだまだ余裕がある。
ムーディーズは格下げ方向で見直しとはいえ、概ね織り込んでいるので、買うには悪くないタイミングかも?
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